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カゴ釣りにおすすめの餌と必要な量を算出。コマセや練りエサの使い方

カゴ釣りを始めてみたものの、どの餌が釣れるのか、どれぐらいの量が必要なのかわからない人もいらっしゃるかと思います。

 

ここでは、カゴ釣りにおすすめの餌と必要な量、加えるコマセや練りエサについて見ていきましょう。

 

 

カゴ釣りで最強の餌は?

カゴ釣りで一番釣れる最強の餌は、オキアミでしょう。

 

理由としては3つあります。

その理由とは

その1:豊富な栄養素で魚が好む(上物から底物まで様々な魚に好まれる)

その2:ゆっくりと沈み、アピールに優れている

その3:魚の口に入る丁度良い大きさで捕食しやすい

ということがあげられます。

 

そのほかには、魚の集魚力という点では、アミエビが魚を集魚するには優れている餌になります。

ただしカゴ釣りにおいては、アミエビは個体が小さすぎます。

基本的には、針につけるサシエはオキアミですので、アミエビを使った場合は、カゴから放出したアミエビとサシエのサイズが合わず同調しにくくなります。

 

アミエビを使う場合はサビキを使ったカゴ釣りなどが最適でしょう。

 

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カゴ釣りで必要なオキアミの量は?

カゴ釣りにおいて必要なオキアミの量は、釣行時間によって決めます。

カゴ釣りに必要なオキアミの量

・3時間の場合 1kg

・半日の場合 2kg

・1日の場合 3kg

これぐらいのオキアミの量が目安になります。

ゆったり釣りをしてこれぐらいの量です。

 

 

 

離島に行く時やカゴ釣り全盛期の時期などは、餌がないと釣りにならないので上記の1.5倍ほどの量を準備して行くようにしています。

 

下の画像でおおよそ1㎏ぐらいです。私の場合は3㎏買って1/3ずつ使います。

 

カゴ釣りにボイルオキアミは使えるか?

釣具店にはボイルオキアミというものも売られています。

地域によってはボイルオキアミしか使えない場所やボイルオキアミが主流の場合のこともありますが、冷凍の生オキアミのほうが一般的にはよく釣れます。

ボイルオキアミは一度ボイルしてしまっているのでエサ持ちはいいのですが、うまみの成分も解け出てしまっています。

釣具店で生オキアミがあるのであれば、そちらをおすすめいたします。

 

私は小型の冷凍庫を釣り用として使っており

この中に通販で購入したオキアミを常備しています。

 

解凍予約して釣具店で購入することもありますが、夜釣りも多く、釣具店のない地域の地磯などの釣行には重宝しています。

 

 

アミエビと生オキアミ、ボイルオキアミの違い。最強に釣れる餌はどれ?

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カゴ釣りにおすすめのコマセ

カゴ釣りでは、オキアミに粉物の集魚剤などを加えて魚を集めることもあります。

おすすめのコマセはマルキユーのグレパワーV9です。

 

バッカンや水くみバケツなどにオキアミを入れて解凍し、オキアミから出た汁は捨てずに使います

オキアミの汁にはうまみの成分がたくさん含まれているため、これをグレパワーV9に吸水させます。

 

もともとグレ釣り用の餌ですが、オキアミとの相性も良く海中ではカゴから煙幕を発生させることができるので、オキアミだけで釣りをするよりも効果的に魚にアピールすることができます。

 

 

特に回遊魚や青物など、煙幕に突っ込んでくる魚にとっては非常に良いコマセになります。

大量に入れる必要はなく、オキアミの汁を吸って少ししっとりした状態にすれば大丈夫です。

 

一袋使うことはないので、ジップロックなどの保存の効く袋や容器にいれて、その都度ふりかけのようにして使います。

 

カゴから煙幕のようにコマセが出ることによってハリスをカモフラージュする効果もありますし、次の一投までの間、海中で煙幕が漂うので魚を自分の狙っているポイントに留めておくこともできます。

 

 

グレパワーV9以外にはアジパワーもおすすめのコマセです。

どちらかというとアミエビを使用したサビキ釣りのコマセに使いやすい餌ですが、オキアミでも問題なく使うことができます。

 

アジパワーがおすすめの集魚剤。サビキ釣りでたくさん釣ろう。

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カゴ釣りの集魚剤を紹介する他のWEBサイトの中でもカゴ釣りにチヌの集魚剤などを紹介しているサイトもありますので注意が必要です。

おそらく、釣り経験者ではないライターの記事を寄せ集めたものだと思われますが、チヌの集魚剤は基本的にカゴ釣りにはNGです。

 

理由としては粘りを発生させるため海中での拡散力がなくなり、だまになってしまうからです。またチヌの集魚剤は比較的比重が重くできています。これにより海底付近に餌をためるフカセ釣りには向いていますが、中層から上層を漂わせるカゴ釣りでは、サシエとコマセが同調せずチヌの集魚剤を加えることでむしろ釣れる確率が下がることになります。

 

カゴ釣りでは、拡散性のよいグレやアジ、真鯛などの集魚剤をおすすめします。

 

 

 

集魚剤だけでは釣れない

コマセに使うグレパワーV9やアジパワーなどは集魚剤ではありますが、オキアミやアミエビなしで使って釣るのは難しいです。

私も過去に何度か試してみたことはありますが、隣に人がいてオキアミを使っている場合、集魚剤だけでは魚を寄せ負けてしまいます。

 

オキアミ+集魚剤であれば、オキアミだけの人よりも圧倒的に当たりの回数も多くなりますので、やはり集魚剤はオキアミと組み合わせて使うほうが効果的です。

 

カゴ釣りの練りエサの使い方

カゴ釣りでは練りエサも意外に釣れる餌です。

コマセには集魚剤とオキアミを使用します。

 

練りエサは食い渋りイエローを使っています。

少し水をつけて練ってあげて粘りを出します。

これを針が隠れるぐらいの小指の先ぐらいのサイズにして使うと小魚などのエサ取りをかわして比較的大きい魚を釣ることができます。

 

練りエサの使い方のポイントとしては、ハリスを2ヒロ以上長くとることです。

練りエサを使う場合には、オキアミのようにきれいにコマセに同調させることは考えずに、カゴから少し離れたところにぶら下がっているイメージです。

コマセには小魚などのエサ取りが群がり、その小魚の合間を縫って落ちてきた目立つ色の練りエサを遠くで待ち構えていた大き目の魚が飛びついてくる感じです。

 

特にフエフキダイや真鯛など鯛系の魚には有効です。

 

 

カゴ釣りで練りエサを使うのは夏から秋のエサ取りの多い時期で、冬場にはなかなか釣れないので、エサ取りの多い場所や時期に釣りに行く際には、練りエサを持っておいてもいいかもしれません。

 

 

 

まとめ

ここでは、カゴ釣りにおすすめのコマセやオキアミの使用量、練り餌の使い方やおすすめなどをご紹介してきました。

釣り場や環境によってオキアミだけでなく、アミエビや中にはイワシを撒くところもあります。

状況に応じてエサの種類や量をコントロールし集魚剤をうまく組み合わせることで釣果もきっとよくなることでしょう。

 

 

 

さらにカゴ釣りを詳しく知りたい人は、ウキやカゴなどについての記事もご参照いただければと思います。

カゴ釣りのウキを知りたい人はこちら

カゴ釣りウキのおすすめと遠投できるウキ紹介。号数や夜釣り用のウキの選び方

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カゴ釣りのカゴについて知りたい人はこちら

遠投カゴ釣り仕掛けのおすすめカゴ紹介。カゴの種類や自作カゴなどの選び方

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カゴ釣りの針についてはこちらをご参照ください。

遠投カゴ釣りの針を解説!おすすめの仕掛けと針の号数と大きさの決め方

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【あとがき】

今回の記事では、カゴ釣りにおける餌の選び方や必要な量、そしてコマセや練りエサの使い方について詳しくまとめました。書き始めた当初は、「カゴ釣りを始めてみたいけれど、何を準備すればいいかわからない」という声に応えたいと思ったのがきっかけでした。実際、私自身もカゴ釣りを始めたばかりの頃は手探り状態で、餌をどれだけ用意していけばいいのか、どんな形でコマセを混ぜれば効果的なのか、試行錯誤を繰り返した経験があります。その試行錯誤の過程を振り返りながら書いていくうちに、改めてカゴ釣りの奥深さを再認識できたと思います。

カゴ釣りは遠投できて幅広い魚種を狙える非常に魅力的な釣り方です。しかし、記事でも触れたように「撒き餌」と「刺し餌」の同調がキモとなるため、適切な餌と集魚剤の選定が欠かせません。今回の記事では、私が“最強の餌”としてオキアミを推している理由や、半日なら2kg、1日なら3kgといった目安量を紹介しました。これらの数字はあくまで私自身が実際に釣行を重ねた中で導き出したものであり、実際に西伊豆の堤防や南伊豆の沖磯へ行った際に「もっと多めに持ってきておけばよかった」と後悔したことが幾度となくあったからこそ、今回のような具体的な数量を明示できたのだと思います。

私が特に印象に残っている体験の一つに、西伊豆の堤防からソウダガツオを狙った釣行があります。シーズン真っ只中に遠投カゴ釣りをしていたのですが、あまりにも回遊魚の群れが早く通り過ぎてしまうため、撒き餌の量とテンポが非常に重要でした。しかも、回遊魚は一瞬でカゴ周りに湧いては消えてしまいますから、ある程度まとまった量を手早く撒く必要があったんです。最初はケチってしまい「まだ半分以上残ってるし」と惜しんでコマセを少しずつしか入れませんでした。しかし、周りの釣り仲間や堤防で知り合った地元の方から「そんなにチビチビ撒いてもアピールが弱いよ。今が回遊のタイミングなんだから一気にやって寄せなきゃ!」というアドバイスをいただきました。それを素直に実践してみたところ、一気にソウダガツオがヒットし始めたんです。そこから「やはり餌の量は釣行時間も大事だけれど、時合を逃さないためにも余裕を持って準備すべきなんだな」と痛感しました。

また、南伊豆の沖磯である「横根」に渡船を利用してイサキを狙ったときにも、カゴ釣りの効果を強く感じました。実は初めてその磯に渡った際、周囲の釣り人の中にはフカセ釣りをしている方も多く、「カゴ釣りよりもフカセのほうが効率よく釣れるんじゃないか」と内心思っていたんです。ところが、渡船屋の船長からは「この磯は潮が速い日が多いから、遠投が効くカゴ釣りで探ったほうがイサキの回遊コースに当たることも多いよ」と助言をもらいました。そのアドバイスに従って仕掛けをしっかり遠投してみたところ、海の中層を通過するイサキの群れにカゴのコマセがぴったりマッチして何尾も釣り上げることができました。そのときは、オキアミを3kgほど用意し、さらにグレパワーV9を混ぜて煙幕のような拡散効果を狙いました。すると、まさに船長の言うようにイサキがカゴの撒き餌に惹かれて群れで突っ込んできてくれたのです。あの光景は今でも忘れられません。フカセ釣りにはフカセ釣りの楽しみがありますが、やはり「広範囲を探れる」「潮の流れや風に負けずにポイントを狙える」というのはカゴ釣りの大きな強みだと、改めて感じさせられました。

今回の記事では、私のそうした体験をもとに「なぜオキアミが最強なのか」「コマセはどんなものを混ぜればいいのか」「餌の量はどれぐらい必要なのか」といった実践的なポイントをまとめています。特に、餌を選ぶ上で大切なのは「アピール力」と「同調性」です。オキアミは魚が好む栄養分とサイズ感、さらに沈降スピードのバランスが優れているため、さまざまなターゲットに対応しやすいですし、コマセとのシンクロも図りやすい。まさに万能選手だと思っています。

一方で、アミエビや練りエサを活用するというのも、実際の釣りでは非常に有効です。あまりにも小魚の活性が高く、オキアミがすぐに取られてしまう場合には、練りエサで大物だけを狙い撃つ戦略がとれるからです。私がカゴ釣りを始めた当初は、正直「練りエサって本当に釣れるのかな?」と半信半疑でした。ところが、夏場のエサ取りが多い時期に試してみたら、意外なほどの好釣果を得ることがあって驚きました。「これなら次も持っていこう」と思わず常備するようになったぐらいです。どの餌や集魚剤も、上手に組み合わせれば大きな武器になるということを、私自身の体験からも強く感じています。

このブログ記事を読んでくださった方に、私は「カゴ釣りの世界はこんなに面白いんだ」ということを少しでも感じていただければ嬉しいです。カゴ釣りには、海のさまざまな表情を見ながら、自分で撒き餌を調整して魚を寄せ、最後には掛けて獲るという醍醐味があります。まだやったことがない方は、ぜひ次の週末にでもオキアミや集魚剤を持って海へ足を運んでみてください。最初は仕掛けの作り方やコマセの準備で戸惑うかもしれませんが、それらのハードルを超えるたびに、必ず新しい発見があるはずです。

私自身、いまだに「もっとこうすればよかったな」「次回はこのポイントを意識してみよう」と考えることが尽きません。釣りという趣味は、常に海や潮の状況が変化するものでもあり、同じ場所・同じ時間帯でもまったく違うシーンに遭遇する可能性を秘めています。だからこそ、何度経験しても飽きることがなく、新鮮な喜びを得られるのでしょう。カゴ釣りも例外ではなく、むしろ遠投やコマセワークに関して工夫の余地がたくさんある分だけ試せる戦略が多く、いろいろな挑戦を続けられるところに魅力を感じます。

このブログ記事をきっかけに、みなさんが「次はどんな餌を試そうかな」「どれぐらいの量を持っていけばいいんだろう」「コマセにはどんな集魚剤を混ぜようか」と、ワクワクしながら準備をしていただけると、書き手としてこんなに嬉しいことはありません。たとえ最初のうちは釣果に恵まれなくても、海に向かい竿を振っていれば、必ず大きな一尾との出会いが待っていると信じています。釣り仲間や渡船屋の船長、釣具店のスタッフなど、さまざまな人とのやり取りを通じて知識を深めていく過程も、きっと釣りの楽しみの一部になるはずです。

最後になりますが、ここまでお付き合いくださった読者の皆さんに心から感謝申し上げます。私が西伊豆や南伊豆で体験したエピソード、釣り仲間との何気ない雑談や船長からのアドバイスなどは、このブログ記事を通して少しでも臨場感を持って感じていただけたら幸いです。そして、この記事が「釣りを始める」「釣りの新しいスタイルに挑戦してみる」きっかけになれば、とても光栄に思います。どうか次の週末、カゴ釣りをするイメージを膨らませて海へ足を運んでください。一投ごとに夢が広がるのが、カゴ釣りの何よりの魅力です。

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