カゴ釣りを始めたばかりだと、餌売り場でオキアミとアミエビのどちらを買うか、何kg用意すれば足りるか迷うかと思います。
私なら、まずは生オキアミを基本に、半日の釣りで2kg程度を目安に準備します。集魚剤は少量から。夏から秋にエサ取りが多い場所なら、替えのサシエとして練りエサも持っていきます。
ただし、これは私がゆったりと釣る場合の目安です。大きなカゴで投げ返す釣りや、餌を買い足せない沖磯では準備量を変えています。ここでは、餌の使い分けからコマセの混ぜ方まで見ていきましょう。
カゴ釣りで最強の餌は?まずはオキアミから
カゴ釣りで一つだけ餌を選ぶなら、私はオキアミをおすすめします。アジやイサキ、ソウダガツオ、真鯛などを狙うときの基本にしやすいからです。
ここでいうコマセはカゴに入れる撒き餌、サシエは針に付ける餌のことです。まずはコマセもサシエもオキアミでそろえると、準備も釣り方も整理しやすくなります。
その理由とは
・幅広い魚を狙う餌として使える
・コマセとサシエを同じ餌でそろえられる
・冷凍ブロックからサシエ用の粒を取り分けられる
ただ、同じオキアミを使えば、自動的にコマセとサシエが同じところを漂うわけではありません。針の重さやハリス、潮の流れでサシエの動きも変わります。餌選びと、狙うタナの調整はセットで考えたいところです。
アミエビでは釣れないのか?
アミエビもコマセに使える餌です。特にアジなどを狙うカゴサビキでは、選びやすい組み合わせになります。
一方、オキアミをサシエにする一本針のカゴ釣りなら、最初はコマセにもオキアミを使うほうが分かりやすいでしょう。アミエビは粒が小さいので、カゴの穴から出る速さにも気をつけます。オキアミ用のカゴへそのまま入れると、想定より早く抜けてしまうことがあります。
「粒の大きさが違うから釣れない」と決めつける必要はありません。使うカゴと狙う魚に合わせて選ぶのがよいと思います。
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カゴ釣りに必要なオキアミの量は?
私が準備する量は、3時間なら1kg、半日なら2kg、1日なら3kgが目安です。休憩を挟みながら、ゆったりと投げ返す釣りを想定しています。
カゴ釣りに必要なオキアミの量
・3時間:1kg程度
・半日:2kg程度
・1日:3kg程度
これは集魚剤を含めた重さではなく、用意するオキアミの量です。ブロックからサシエを取る場合は、混ぜる前に形のよい粒を別容器へ取り分けておきます。
大きいカゴや回遊魚狙いでは多めに用意する
同じ半日でも、カゴの容量と投げ返す回数で消費量はかなり変わります。釣れる時間帯にテンポよく打ち返すなら、2kgで足りるとは限りません。
離島や沖磯など、途中で餌を買い足せない釣行では、私は目安の1.5倍ほどを準備しています。半日2kgを基準にするなら3kg、1日3kgなら4.5kg程度です。
西伊豆の堤防でソウダガツオを狙ったときは、餌を惜しんで少しずつ使っていました。周囲で釣れ始めても、自分は同じようにのんびり流していたんです。釣り仲間や地元の方の助言を受けて撒き方と投げ返すテンポを変えると、私にもソウダガツオが続けて掛かりました。
そのとき困ったのは、アタリが出始めてから残りの餌が気になったことです。ウキを見ながら、バッカンの中を何度も見てしまいました。餌を多く入れれば必ず釣れるという話ではなく、釣れている時間に必要なペースで続けられる余裕が欲しかったのです。
持参量は釣行時間だけでなく、カゴの大きさと投げ返す回数で増減する。これを基準にすると、次回の準備量も決めやすくなります。
3kgを一度に出さず、小分けに使う
私の場合は3kgを購入して、1/3ずつ使うことが多いです。一度に全部をバッカンへ出さず、使う分から解凍していきます。
夏場にまとめて出しておくと、後半にはサシエに選びたい粒まで柔らかくなり、針へ刺すだけで身が崩れることがありました。それからは予備を保冷して、必要な分だけ追加するようにしています。最後までサシエを選びやすいので、このひと手間は省かないほうが楽です。
ボイルオキアミは使える?生との使い分け
ボイルオキアミもカゴ釣りに使えます。私は生オキアミを基本にしていますが、生かボイルかは、食い方だけでなく餌持ちや釣り場の決まりで選ぶのがよいと思います。
生オキアミは柔らかく、ボイルは比較的身がしっかりしています。生のサシエがすぐ崩れるときには、ボイルやハード加工されたサシエを試す余地があります。「ボイルはうまみが抜けているから釣れない」と、一律に外してしまうのはもったいないです。
ボイル指定の釣り場では、そのルールに合わせます。使う餌が変わったときは、解凍・吸水の状態とカゴからの出方も確かめておきましょう。カゴ釣りにはボイルを使う方法もあり、シマノのカゴ釣り解説でも紹介されています。
私は小型の冷凍庫を釣り用に使い、通販で購入したオキアミを常備しています。
釣具店で解凍予約をすることもありますが、夜釣りや近くに釣具店のない地磯へ行くときには助かります。釣り始めに使える状態の餌があることは、種類選びと同じくらい大事ですね。
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カゴ釣りにおすすめの集魚剤と混ぜ方
私がオキアミに加えているのは、マルキユーのグレパワーV9です。集魚剤は必須ではありませんが、オキアミに少量をまぶして使っています。
グレパワーV9は少量ずつまぶす
グレパワーV9はグレ用の配合エサで、水中で広がる性質を持っています。製品の特徴はマルキユーの製品紹介でも説明されています。
私の使い方は、解凍したオキアミから出る汁を利用して、粉を少しずつなじませる方法です。汁は最初からすべて捨てず、粉が軽く付く程度の湿り気に調整します。水っぽいからといって、粉をどんどん足して固めることはしません。
ここで大事なのは、集魚剤の量よりも、カゴからコマセが出る状態に仕上げることです。フカセ釣りのように手で固めて遠くへ撒く必要はありません。カゴが運んでくれるので、練り込まず、ほぐれる状態を残します。
実釣で分かったこと
粉を足しすぎたときは、回収したカゴの隅にコマセが固まって残りました。ウキには変化がなく、最初は魚がいないと思っていたのですが、そもそも餌が十分に出ていなかったんです。
そこで、使う分だけ別に取り、オキアミを足して軽くほぐしました。カゴにも押し込まず入れると、回収時の塊は減りました。それですぐ魚が釣れたわけではありませんが、少なくとも餌を出せていないまま待つ状態は直せました。
私は一袋を一度に使わず、必要な粉だけ小分けにして持っていきます。残りは濡らさず、袋や容器をしっかり閉じておくと扱いやすいです。
がまかつの遠投カゴ釣り入門でも、集魚剤を練り込まず、軽くまぶす使い方が紹介されています。
アジパワーはアジ狙いの選択肢
アジを狙うなら、アジパワーも候補になります。アミエビを使うサビキ釣りでなじみのある集魚剤ですが、私はオキアミへ混ぜる使い方もしています。
メーカーのエサ紹介では、コマセをまとめてカゴに詰めやすくする性質が説明されています。まとまりが出るぶん、こちらも入れすぎず、回収時に餌が固まって残っていないかを見るとよいでしょう。
チヌ用集魚剤はすべて使えないわけではない
集魚剤は「チヌ用だからNG」「グレ用なら何でもよい」という分け方だけでは選べません。同じ対象魚向けでも、製品によって粘りや重さが違います。
私が中層を狙うカゴ釣りで避けたいのは、強く固まり、カゴから出にくい配合です。逆に深いタナを狙うなら、沈み方も選ぶ基準になります。魚の名前より、使うカゴでどう放出されるかを見るほうが実用的です。
カゴ釣り向けの配合エサを選ぶ場合も、最初は少量から試すと調整しやすいでしょう。
集魚剤だけで釣るより、オキアミを基本にする
グレパワーV9やアジパワーを、オキアミの代わりに大量に詰める使い方は、私はおすすめしていません。まずオキアミを基本にして、集魚剤を補助として加えるほうが、準備も調整も分かりやすいからです。
私も粉の集魚剤だけで何度か試したことがありますが、隣でオキアミを使っている人に寄せ負けたと感じる場面がありました。それ以来、自分のカゴ釣りではオキアミとの組み合わせを基本にしています。
ただ、その日の釣果の差には投入点やタナ、魚の回遊も関係します。集魚剤を入れれば必ずアタリが増える、というものではありません。 単独使用を前提にしたコマセもあるので、粉の集魚剤と同じ扱いにはしないでください。
アタリがないときに粉を足し続けるより、カゴの中身、サシエの残り方、タナを順に確かめるほうが、次の一手を決めやすいです。
カゴ釣りの練りエサは、エサ取りが多いときに使う
練りエサは、オキアミがすぐ取られてしまうときの替えのサシエです。私は夏から秋のエサ取りが多い時期に持っていきます。コマセはオキアミを基本にして、針に付ける餌を替えます。
使っているのは、食い渋りイエローです。
水を足す前に、そのままの硬さで試す
食い渋りイエローは、解凍後に練り直さず使える練りエサです。最初から水を加える必要はありません。まずは針を包める硬さのまま使い、状態を見て調整します。
大きさは針が隠れる程度から始めます。私は小指の先くらいを目安にすることもありますが、針のサイズに合わせます。大きくすれば大物だけが食うわけではなく、食い込みや投げたときの餌持ちにも影響します。
練りエサへ替えたら、釣れたかどうかだけでなく、餌が残るようになったかを見る。この見方をすると、交換した意味が分かりやすいです。
夏場、オキアミがなくなってばかりのときに練りエサへ替えると、回収した針に黄色い餌が残ってくることがありました。最初は「これなら大きい魚が食うだろう」と期待しましたが、残るだけでウキが入らない時間もありました。
そこで少し小さく付け直し、同じタナでもう一度流しました。餌を残すことと、魚に食わせることは別なんですね。練りエサでよい釣果になった経験もありますが、替えるだけで毎回解決する餌ではありません。
ハリスは2ヒロを目安に、扱える長さから
私の場合、練りエサでは2ヒロ程度以上のハリスを取ることがあります。カゴからサシエを離して流したいからです。ただし、2ヒロ以上でなければ釣れない、という条件ではありません。
長いハリスは絡みやすく、投げる場所によっては扱いづらくなります。まずは自分の竿と足場で無理なく扱える長さにし、回収した仕掛けが絡んでいないか確かめます。
練りエサはオキアミと沈み方が違います。サシエがコマセより下へ入りやすいことも考え、ウキからカゴまでの深さだけでタナを決めないようにしています。潮に流されるハリスは常に真下へ伸びるわけでもありません。
⚠ 注意:長いハリスを投げる前に周囲を確認
針が地面や荷物に引っ掛かっていないか、後方や横に人がいないかを確認します。引っ掛かった状態で無理に振り抜かないでください。
私はフエフキダイ類や真鯛などを狙うときにも練りエサを候補にしています。ただ、エサ取りを完全に避けられるわけではありません。冬場は私の釣りでは出番が少なく、まずオキアミへの反応を見ています。
まとめ
最初の半日釣行なら、オキアミ2kg程度を出発点にして、使ったカゴと残量を覚えておくと次回の準備が楽になります。回遊魚をテンポよく狙う日や、買い足せない場所へ行く日は多めに用意しておきましょう。
釣り場で迷ったら、餌を増やす前に、カゴから出ているか、サシエが残っているかを確認する。集魚剤や練りエサは、その様子を見ながら加えると使い分けやすいです。
ウキやカゴ、針の選び方は、こちらの記事でも紹介しています。
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あとがき
餌の準備でいまだに迷うのは、足りなくなる心配と、余らせたくない気持ちの折り合いです。釣りに行く前は、つい「今日はよく釣れるかもしれない」と考えます。そうすると多めに持ちたくなるのですが、実際にはアタリがない時間も長く、帰りの荷物があまり軽くなっていないこともあります。
西伊豆でソウダガツオを狙ったときのことは、その逆でした。餌を節約しようとしていたのに、釣れ始めると急に残量が心配になりました。減らしたくないと思っていた餌を、今度は惜しまず使いたくなったのですから、ずいぶん都合のよい話です。でも、あのときの気持ちは、今でもよく覚えています。
帰ってから考えたのは、自分は餌代だけでなく、ここまで来る時間も使っているということでした。ようやく釣りができる日に、餌の残りを気にして投げる回数を減らすのは、私には少しもったいなく感じられました。それからは、全部使うつもりで量を増やすというより、使いたくなったときに手元にあるように準備するようになりました。
ただ、沖磯では持ち物を増やせばそのまま負担になります。南伊豆の横根へイサキを狙いに渡ったときは、オキアミ3kgにグレパワーV9を合わせました。堤防のように途中で車へ戻ったり、餌を買い足したりできる場所ではありません。出船前に積んだものが、その日の釣りを支えることになります。
横根では、船長の助言を受けて沖へ仕掛けを入れ、イサキを何尾も釣ることができました。あの釣りで印象に残ったのは、遠くへ投げた気持ちよさだけではありません。潮に乗って離れていくウキを見ていると、餌がまだ出ているのか、もう回収したほうがよいのか、待っている間にも迷いがありました。アタリが出ると、その迷いがいったん消えるのですが、次の一投ではまた考えてしまいます。
以前は、釣れる人の使っている餌が気になることが多かったです。同じ袋を持っていけば、自分も近づけるような気がしていました。もちろん餌の違いはありますが、あとから思うと、同じ餌をどういう状態で使っていたかを、もう少し見ておけばよかったと思います。混ぜ方や一回に入れる量は、商品名だけでは分かりません。
今は、ウキが動かなかったときも、回収した仕掛けを先に見るようになりました。カゴに塊が残っていたのか、針の餌だけ取られたのか。そういう小さな違いを一つ拾えると、釣れなかった時間にも次へつながるものが残ります。逆に、何も見ずに次々と餌を替えてしまった日は、帰ってから何がよくなかったのか考えても、意外に思い出せません。
練りエサも、初めは半信半疑で使っていました。オキアミとは見た目も手触りも違うので、これを魚が食うのかと思ったくらいです。実際に釣れると面白くなって持っていくようになりましたが、毎回それで釣れるわけではありません。よかった日の印象だけが残りやすいので、餌が残っただけの日も忘れないようにしたいところです。
私にとって使いやすい餌は、釣れなかったときにも次に何を試すか考えられる餌です。だから、最初はオキアミから始める形に落ち着いています。次の釣行でも、準備量がちょうどよかったか、どのくらい残ったかを見て、少しずつ自分の目安を直していくつもりです。











