グレ(メジナ)をフカセ釣りで狙うとき、最初に悩むのが配合エサだと思います。
私も何度も試行錯誤しましたが、いまは生オキアミ3kg+グレパワーV9を基軸に、状況次第で爆寄せグレを1袋追加する形でほぼ組み立てています。 この組み合わせの狙いは次の通りです。
- 生オキアミ:食わせの主役。自然な沈下と匂い。
- V9:まとまり・遠投性・横方向の拡散・視認性(濁り)を付与。
- 爆寄せグレ(必要に応じて):寄せ量と「起爆力」を上乗せ。
道具や技術には個人差がありますが、上の土台さえ整っていれば、堤防の口太から磯場の良型まで、私は大きな失敗なく一日釣りができています。
目次
グレの食性と主エサの原則
グレは雑食性で、甲殻類・ゴカイ・小魚・藻類などを食べます。季節や場所で傾向は変わりますが、フカセ釣りではオキアミを主軸に考えれば大きく外しません。私の手元感覚では、「オキアミの状態」を使い分けると、えさ取りの多い日や澄み潮の日にも対応しやすくなります。
生オキアミ・ボイルオキアミ・アミエビの使い分け
- 生オキアミ:柔らかくて食い込みが良い。えさ取りが多い日は持たせづらい場面あり。
- ボイルオキアミ:硬めで身持ちが良い。白っぽく見え、浅いタナでのアピールに寄与。遠投やまとまりは配合と混ぜて補強。
- アミエビ:粒が細かく拡散向き。表層~中層に薄く広く帯を作りたいときに少量混ぜると、仕掛けの「同調」を取りやすく感じます。
生かボイルかは「えさ取りの強さ」「狙うタナ」「海の透明度」で決めるのが私の基準です。最初から決め打ちせず、午前中の様子を見てから比率を微調整すると無駄がありません。
配合エサの役割を整理する(基本理論)
配合エサは大きく4つの役割を担います。
- まとまり:柄杓で狙点に投げ込める成形力。
- 遠投性:向かい風でも射程を確保。
- 拡散性:沈みながら横にひろがる帯を作る。
- 視認性:濁りで着水点と潮筋が見える=同調しやすい。
フカセは「マキエ帯へサシエを自然に同調させる」釣りです。私は、帯が見える=再現性が高いと考えているので、視認性が確保できる配合(マルキユーV9)を軸にします。
まずはこれ:V9を軸にした基礎ブレンド
グレパワーV9は、横方向の拡散と遠投性のバランスがよく、濁りが目印になって仕掛けのコースを外しにくいのが長所です。量を使う日は徳用を選ぶと安心感があります。
・V9(通常)
・V9(徳用)
必要に応じて爆寄せグレを1袋
爆寄せグレは、寄せの厚みを出すために私がよく足す一品です。粒の存在感と匂いの持続で、「帯の密度」が上がるイメージ。えさ取りが少ない日や、潮が動き始めて魚の気配が濃くなった時間帯に効き目を感じます。
アイテム:
・爆寄せグレ
・寄せ力を上げすぎると、フグやスズメダイもまとまって寄ってきます。
→ 私は「入れ過ぎない/撒き過ぎない」を徹底。ピンポイントに少量を刻むと無用な集魚を抑えられました。
・比重が効きすぎて魚が浮きにくいと感じた場面も。
→ 沖の深場を攻めたいときはつかえます。
配合の作り方
- 生オキアミの水切り:解凍後は余計な水を切り、粒を潰さないように軽くほぐします。
- V9に半量を混ぜる:まずはV9と生オキアミ半量を合わせ、海水は少しずつ。指先でダマをつぶし、均一に。
- 様子を見て爆寄せを加える:寄せ量が必要と判断したら爆寄せグレを足し、残りの生オキアミを分散。目安は「軽く握るとまとまり、投げる衝撃でほどける」硬さ。
- 現場での微調整:向かい風・波っ気がある日はやや硬め、澄み潮で浮かせたい日はやや軽め。着水点から沈む「帯」を目で追い、まとまりと拡散のバランスを整えます。
視認性をもう少し高めたいときの考え方
澄み潮の日や浅いレンジを強く意識したい日は、白っぽい濁りが出やすい配合を一部混ぜると、潮筋が見えやすくなります。
私はV9を基本としつつ、視認性を上げたいタイミングだけV10など少量差し替えて使い、サシエのコース取りの迷いを減らしています。
遠投や風に備える小さな工夫
横風や正面風で射程が落ちると感じた日は、やや硬めに調整し、柄杓の角度と振り抜きを一定に。私は「当日の最長到達距離」を早めに確認し、その範囲で釣り方を組み立て直します。無理に飛ばすよりも、届く範囲で同調精度を上げる方が結果は安定しました。
私が大事にしている序盤の進め方
釣りを始めてからしばらくは、狙点の周囲に等間隔で薄くマキエを入れ、帯を「見える化」することを心掛けています。
仕掛けは帯の少し上手から流し、自然に重なる瞬間を探すイメージ。ここで焦らず、撒く量を増やす前に「コースの精度」を上げると、その日の流れを掴みやすいと感じています。
えさ取り対策:比重・粒径・撒き方を整理しておく
えさ取り(フグ・スズメダイ・ネンブツダイ等)が多い日は、「寄せすぎず、狙点で効かせる」ことが基本になります。私は次の順番で調整します。
- 寄せ量の管理:爆寄せグレの使用量を一時的に減らし、V9主体の薄い帯で等間隔に打つ。寄せる距離を短くして、狙点だけを濃くするイメージ。
- 粒径の使い分け:粗い粒子は効きますが、えさ取りも拾います。粗い粒はピンポイントの時だけ(例えば潮が効いた瞬間)、普段はやや細め主体に。
- 比重の使い分け:表層で荒れるなら、やや重めにして中層~下層に帯を作る。逆に底ベタにえさ取りが張り付く日は、軽めで中層に通路を作ると効くことが多かったです。
- 撒き分け:手前=軽め/沖=やや重めで帯の二層化。サシエは「上の帯」から自然に下の帯へ落としていくイメージにすると、えさ取りをかわしやすく感じています。
・「寄ってきた」と感じたら量を足すのではなく、狙点の密度を一時的に上げるだけに留める。
・サシエは身持ちの良いもの(ボイル・加工オキアミ等)を混ぜ、ハリ持ちを確保。
場所別の考え方:堤防/地磯/沖磯
堤防(足場が低く、潮が素直)
- ブレンド:生オキアミ3kg+V9(通常 or 徳用)。えさ取りが少なければ爆寄せを1袋。
- 組み立て:帯を「見える」範囲に敷いて、コースの再現を大切に。潮が弱い日は軽め、風がある日はやや硬めに。
地磯(サラシ・二枚潮・風の影響)
- ブレンド:V9を軸に、遠投・まとまりを意識。必要なら硬め調整で着水からのばらけ過ぎを防ぐ。
- 組み立て:サラシの切れ目に帯を合わせ、上手→下手にコースを作る。粗い粒は効かせたい瞬間だけ投入。
沖磯(回遊・潮圧・射程)
- ブレンド:V9をベースに、射程が必要なら硬め+遠投寄りの調整。爆寄せは使いどころを決めて少量刻む。
- 組み立て:「ここで待つ帯」を沖側に作り、サシエは少し手前から同調させて入れる。待ち位置の一貫性が釣果の差になりやすいと感じています。
季節の要点:冬~春の配合と色味
- 冬(澄みやすい・低水温):V10など白っぽい濁りで視認性を確保。帯は薄く長く。ボイルをやや増やす日もあります。
- 早春(変わり目):日中に差す短時間の時合を逃さないため、濃くし過ぎない帯で回遊を止めすぎない。爆寄せは短時間だけ、刻んで効かせると扱いやすいです。
雨後・濁り潮での考え方
雨後は表層に甘い匂いが流れ込み、えさ取りも混じりやすい印象です。私は次の順でチェックします。
- 比重:濁りが強いほど、中層~下層で帯を作るようにやや重め。
- 視認性:濁りの色が暗いときは、白っぽい濁りの成分を少し足して「帯の輪郭」を見えるように。
- サシエ:匂いの強い加工オキアミや、目立ちすぎない色を選び、同調の時間を長く取ります。
実釣の感想
堤防の朝、澄み潮・無風。生オキアミ3kg+V9で開始。爆寄せは未投入。最初の1時間は薄い帯を等間隔に置き、仕掛けは帯の少し上手から流し込みました。反応が出始めた頃、爆寄せを小分けで2回だけ追加。帯の密度を上げた直後にウキがスッと入り、口太の30cm台。その後は入れ過ぎないことを意識して、同じコースとリズムを守ると、昼までに数尾を追加できました。寄せ量よりも「帯の見える化」と同調に助けられた一日でした。
よくある失敗
- 硬すぎて割れない:海水を少量ずつ足して、「握るとまとまり、投げると割れる」まで戻す。
- 柔らかすぎて飛ばない:乾いた配合をひと握りずつ足す。一度に足し過ぎない。
- えさ取りだらけに:寄せ量を抑え、狙点だけ密度を上げる。粗い粒は効かせたい瞬間のみ。
- 帯が見えず同調できない:視認性の高い濁りを少量足す。撒き位置を一定化し、コースを一本に絞る。
- 飛距離が日中にブレる:柄杓の角度と振り抜きを一定に。到達距離の基準点を決めて、そこから外さない。
一日の配分(私の目安)
量はポイントや魚影で変わりますが、私の基準は3から4時間で 生オキアミ3kg+V9(通常)1袋。状況が良ければ爆寄せグレを1袋追加します。「前半で使いすぎない」ことを意識し、潮が動く時間帯に残しておくと後半が楽です。
アイテム再掲:
まとめ:土台+小さな調整で、一日を通して崩れにくく
- 土台:生オキアミ3kg+V9(視認性・拡散・遠投)
- 必要に応じて:爆寄せグレで寄せ量と起爆力を足す(入れ過ぎに注意)
- えさ取り対策:寄せる距離を短く、比重・粒径・撒き分けでコントロール
- 見える化:濁りと撒き位置の一定化で同調の再現性を高める
大きく奇をてらわなくても、「見える帯」を丁寧に作り、同じコースを流し続けるだけで釣果は安定してくる、と私は感じています。この記事が、配合選びに迷ったときの着地点になれば嬉しいです。
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