堤防から釣りをしていて、全く釣れない…。いったい海の中はどうなっているのか?
そんなときに役立つのが、堤防から使える魚群探知機と水中カメラです。私が使ってきたDeeper PROは、魚の反応が出る深さや海底の起伏を調べるのに便利でした。一方、魚の姿やエサ取りの正体を見たいときには水中カメラの出番です。
タナと地形を調べるなら魚群探知機、目の前の魚を見たいなら水中カメラ。まずはこの違いで選ぶと、購入後に「知りたかったことと違う」となりにくいと思います。
ここでは、使って感じた良さと不便さを交えながら、Deeperの機種選びと堤防での使い分けをご紹介します。
堤防で使う魚群探知機ならDeeperが便利
Deeperは、ラインに取り付けて水面に浮かべ、スマホで水中の情報を見る魚群探知機です。沖へキャストして探れるので、足元だけでなく、少し離れた場所の水深も調べられます。
私が使っているのはDeeper PRO。魚の反応が出るタナと水深を知りたいという使い方では、これでも十分役立ちました。
ただし、魚探に映るのは音波の反射で、水中の写真ではありません。魚種や食い気まで分かるわけではなく、反応を見て、どこに仕掛けを入れるか考える道具です。
もうひとつ、岸から水深図を作りたいかどうかで選ぶ機種が変わります。タナを見るだけならPROでも使えますが、キャストした先の位置と水深を記録するなら、GPS内蔵のPRO+ 2などが候補になります。
Deeper PRO:タナと水深を調べたい方に
機能
- 最大通信距離:約100m
- 対応水深:約0.5~80m
- ビーム角:15°・55°の2種類
- 水温計搭載
- スキャン:最大15回/秒
- 連続使用時間:最大約6時間
- GPS非内蔵。ボートでの水深図作成にはスマホのGPSを使用
サビキやウキ釣りで、「魚の反応が上なのか、底寄りなのか」を調べたいなら、必要な情報は得られます。私も、いきなり詳しい地図を作るより、その場で狙う深さを決める使い方が中心でした。
一方、岸から投げて水深図を残す用途には向きません。中古品などを探す場合も、名前が似ているPRO+やPRO+ 2と混同しないよう、型番を見て選んでください。
機種ごとの基本的な違いは、Deeperの機種比較でも確認できます。
Deeper PRO+ 2:岸から水深図も作りたい方に
機能
- 最大通信距離:約100m
- 対応水深:約0.15~100m
- ビーム角:7°・20°・47°の3種類
- 水温計搭載
- スキャン:最大15回/秒
- 連続使用時間:最大約9時間
- GPS内蔵。陸釣りでの水深図作成に対応
PROとの大きな違いは、岸からキャストして水深図を作れることです。同じ堤防へ何度も通い、沖の深い場所やカケアガリを記録しておきたい方には、こちらの機能が役立ちます。
広いビームで探り、気になる場所を狭いビームで調べる、といった切り替えもできます。ただ、小さな魚なら必ず見つかるというものではありません。探れる範囲と細かな見分けやすさを、釣り場に合わせて使う機種だと考えると分かりやすいでしょう。
詳しい仕様はDeeper PRO+ 2の商品ページをご覧ください。
Deeper CHIRP+ 2:反応をより細かく見たい方に
機能
- CHIRP方式のソナーを搭載
- 最大通信距離:約120m
- 対応水深:約0.15~100m
- ビーム角:7°・20°・47°の3種類
- 水温計搭載
- スキャン:最大15回/秒
- 連続使用時間:GPSオンで最大約9時間、オフで最大約15時間
- 急速充電対応、GPS内蔵、陸釣りでの水深図作成に対応
ボートでバス釣りをする友人が持っていたのが、このCHIRP+ 2です。画面を見せてもらったときは、地形や魚の反応が見やすいと感じました。
ただ、私のPROと同じ場所・設定で測り比べた性能試験ではありません。堤防のサビキでタナを知りたいだけなのか、底付近の細かな反応まで読みたいのかで、必要性は変わります。
CHIRP+ 2の仕様はメーカーの製品仕様に掲載されています。ここで紹介した3機種がDeeperの全機種というわけではありません。購入時は、商品名の「+」や世代の数字まで合わせて比較してください。
なお、通信距離と連続使用時間は仕様上の最大値です。必ずその距離でつながる、丸一日使えるという意味ではありません。
夜釣りカバーは本体の位置を見つけやすくする
黒い本体は、日中でも水面の反射などで見失うことがあります。オレンジ色の専用カバーは、浮かんでいる本体の位置を見やすくするための選択肢です。
私はラバースプレーを塗って見やすくしましたが、これは自分で手を加えた方法です。これから用意するなら、対応機種の専用カバーから考える方が分かりやすいと思います。
⚠ 注意:本体へ手を加える場合も、センサーや接点、ふたの密閉部分を塗料で覆わないでください。防水性や動作に関わる部分は、説明書に従って扱いましょう。
当時の使用感やスプレーの話はこちらにまとめています。
Deeper PROのインプレ紹介。実際に海とトラウトで使ってみた感想と結果
魚群探知機で分かった、釣れないときのタナのずれ
使ってよかったと思ったのは、自分が狙っているタナと、魚の反応が出るタナが違っていたときです。タナとは、仕掛けで狙う深さのこと。いつもと同じ深さへ入れているだけでは、魚の上や下を釣っている場合があります。
5mを狙っていたのに、反応は3m付近だった
サビキ釣りで水面から5mほどを狙っても釣れず、魚探ではもっと上の3m付近に反応が出ていたことがありました。
そのときは、足元へ落とした仕掛けが大きく流されるほどの潮ではありませんでした。底寄りの方がよいだろうと深く入れていたのですが、反応が出るのはその上。そこで、仕掛けのハリが並ぶ範囲を浅い方へ上げてみました。
すると、それまで静かだった竿先に小さなアタリが出ました。毎回掛かるようになったわけではありませんが、エサを追加する前に、仕掛けを入れる深さを見直す余地があったわけです。
実釣で分かったこと
魚探の反応を目安にタナを変え、最後は仕掛けへの反応で確かめる。この使い方なら、画面を見て終わりになりません。
なお、サビキ仕掛けは上下に長さがあります。カゴだけを表示された深さへ合わせるのではなく、ハリの位置も考えて調整すると使いやすいです。
反応が出なくても、すぐに「魚はいない」と決めない
魚探で調べられるのは、音波が届く範囲です。水面近くや底に重なる魚、範囲の外にいる魚まですべて映るわけではありません。
私も、ひとつの場所で画面が静かだと、移動したくなることがありました。ただ、周りで釣れていたり、自分のエサが取られていたりするなら、その手掛かりも無視できません。
そういうときは、投げる方向や探る位置を変え、時間を置いてもう一度見ます。画面と実際のアタリを合わせて判断する方が、納得して釣りを続けられます。
魚のマークは魚種の表示ではなく、画面いっぱいに出た反応も、そのまま魚の数を示すとは限りません。画面の読み方を知りたい方は、Deeperのソナーの仕組みが参考になります。
底の起伏は、投げ釣りやぶっ込み釣りの場所選びにも
魚の反応だけでなく、水深が変わる場所を探せるのも便利なところです。底を狙う釣りなら、平らな場所と深くなる場所の違いが、仕掛けを入れる位置を考える材料になります。
カケアガリや、船の通り道として深くなったミオ筋などは、地形を知りたい場所のひとつ。ただし、魚探の画面だけで「ここは必ず魚の通り道だ」とまでは言い切れません。
ヒラメやカレイなど、底と反応が重なって見分けにくい魚を狙うときも、魚影を直接探すことだけにこだわらず、地形の変化を釣り場選びに使えます。
堤防から使う前に確認したいこと
どんな竿にも結んで投げられるわけではない
Deeperはキャストして使えますが、普段の仕掛けより重い場合があります。本体重量とロッドの適合負荷、ラインの状態を確認してから準備してください。
⚠ 注意
軽いルアー用の竿などで無理に投げないでください。竿の破損やライン切れ、本体の飛来につながります。周囲の人や船、ほかの釣り人の仕掛けを確認し、安全に投入・回収できる場所で使いましょう。
取り付ける位置も大切です。本体が傾いたまま引かれないよう、使用するモデルと足場に合う取り付け位置を説明書で確認します。詳しい扱い方はDeeperの使い方にまとまっています。
⚠ 注意:スマホを見るときは足を止め、堤防の縁から離れた安定した位置で操作してください。画面を見ながら歩いたり、本体を追って身を乗り出したりしないようにしましょう。
価格だけで選ぶと、表示を信じられず困る
過去に8,500円ほどの魚群探知機を購入したことがあります。メーカー名は覚えていませんが、水深や水温の表示が自分で測った値と合わず、魚の反応もどこまで信用してよいのか分かりませんでした。
買う前は、魚がいるか分かれば十分だと思っていました。ところが、使い始めると水深の表示まで気になり、タナを変える判断にも迷う。安く買えても、これでは使いにくいです。
Deeperでは、ラインの長さから見た水深と大きく違わないと感じ、反応が出るタナへ合わせてアタリが出たこともありました。私にとっては、次の一手を決めるために使えるかが大きな違いでした。
ただし、「1万円以上なら正確」「安い製品は全部使えない」という話ではありません。価格の線引きより、仕様と使い方が明確で、困ったときに相談できる製品を選ぶことをおすすめします。
水中カメラなら魚の姿やエサ取りを見られる
海の中を実際に見たいなら、もうひとつの選択肢が水中カメラです。映像に魚が入れば、姿や泳いでいる様子を観察できます。
ただ、見えるのはカメラが向いている範囲だけです。濁りや暗さでも見え方が変わるため、映らないことを理由に、周辺に魚がいないとは判断できません。
うみなかみるぞう君は、持ち運びと操作が気になった
以前使っていたのが、うみなかみるぞう君です。私が持っていたものは単三電池を使い、モニターとケーブルを巻く部分が一体になっていました。
正直に言うと、私の釣りでは重さとかさばり方が気になりました。カメラを下ろすときに画面側も回す必要があり、ちょっと海中を見たいだけでも、扱いに手間を感じたためです。
カメラの存在感も気になりましたが、魚が警戒したかどうかを映像だけで断定するのは難しいところです。少なくとも、普段の釣り道具と一緒に気軽に持ち歩くなら、私にはもっとコンパクトなものが合っていました。
小型のモニター付きカメラに替えて持ち運びやすくなった
その後使うようになったのが、こちらの小型カメラです。私が購入したときは、みるぞう君のおよそ半分の価格でした。小さくまとまり、持ち運びに困りにくいのが気に入っています。
私の使用機にはmicroSDカードのスロットがあり、水中の映像を録画できました。ただし、見た目が似ていても録画機能がない機種もあるので、購入するものの機能は確認しておきたいところです。
選ぶときは、録画の有無に加え、使う深さに足りるケーブル長と対応水深、電源方式を見てください。堤防の上から下ろすので、ケーブルは水深分だけあればよいわけではありません。
全くアタリがなかったのに、グレが泳いでいた
実際に使って撮影した画像がこちらです。
左側にはグレの群れ。このときは全くアタリがなく、魚はいないだろうと思っていたのですが、カメラを沈めたら、まさかのお魚パラダイスでした。
私はしばらく、釣りより画面の方に気を取られてしまいました。魚はいる。それなのに、自分の仕掛けには反応がない。その違いを目の前にすると、ただ場所を移ればよいとも思えなくなります。
そこで気になったのは、エサを入れる位置と、魚が泳いでいる位置のずれでした。ただ、この映像だけでは釣れなかった原因までは分かりません。魚が見えたからといって、その魚をすぐ釣れるわけではないのです。
それでも、「今日は魚がいない」で終わっていた時間に、別の考え方ができたのは面白かったですね。
エサの周りに何がいるのかを見るのも面白い
私が使ったカメラは先端にラインを取り付けられ、エサを付けて沈めると、ウツボが寄ってきたこともありました。
スズメダイやネンブツダイが群れている様子も見られます。エサを取られてばかりのときに、エサの近くにいる魚を実際に見られるのは、魚探とは違う楽しさです。
ただし、魚が近くに映っただけでは、それがエサを取った犯人だとまでは分かりません。エサに触れる場面まで見えると、釣り方を考える材料が増えます。
⚠ 注意:カメラへ仕掛けを付ける場合は、説明書で認められた取り付け方と荷重を守ってください。カメラのケーブルに魚を引き上げる役目をさせたり、根掛かりを無理に引いたりすると、破損につながります。
魚群探知機と水中カメラをどう使い分けるか
どちらかひとつを選ぶなら、まず何を知りたいかで考えるのがよいでしょう。私はタナを調べたいときは魚探、足元の魚を観察したいときはカメラ、という使い分けがしっくりきます。
| 知りたいこと・海の状態 | 選ぶ道具 |
|---|---|
| 魚の反応が出る深さ、水深、底の起伏 | 魚群探知機 |
| 魚の姿やエサの周りの様子 | 水中カメラ |
| 濁りでカメラの映像が見づらい | まず魚群探知機で探る |
| 水が澄み、足元を観察しやすい | 水中カメラが使いやすい |
濁っている日は魚探が便利ですが、波や泡などの影響までなくなるわけではありません。カメラも潮に流されると、見たい方向へ向けるのが難しくなります。
釣れないときの試し方
- 魚探で水深と反応の出るタナを調べる。
- 仕掛けの深さを合わせ、アタリやエサの残り方を見る。
- 水が澄んでいて安全に下ろせるなら、カメラで足元の様子を見る。
- 手掛かりがなければ、投入位置の変更や移動を考える。
一度調べたら、道具を回収して釣りへ戻る。調査と実釣を区切る方が、分かったことを試しやすいと思います。
⚠ 注意:潮で本体やケーブルが流されるときは、船や周囲の仕掛けへ近づく前に回収してください。投入・回収が難しい場所では使わず、釣り場のルールにも従いましょう。
まとめ
堤防でタナや水深を調べたいなら、Deeperのようなキャストできる魚群探知機が便利です。岸から水深図まで残したいなら、GPS内蔵モデルが候補になります。
一方、魚の姿やエサ取りを見たいときは水中カメラ。水が澄んだ日の足元をのぞくと、釣れていない間にも意外な魚が泳いでいるかもしれません。
見えた情報をもとに、タナや投入位置をひとつ変えてみる。そこまで使ってこそ、釣りの助けになる道具だと感じています。
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Deeper PROのインプレ紹介。実際に海とトラウトで使ってみた感想と結果
あとがき
魚群探知機や水中カメラを使う前は、海の中さえ見えれば、もっと簡単に釣れるようになると思っていました。釣れない理由の大半は、魚のいないところへ仕掛けを入れているからだろう、と。今思うと、ずいぶん都合のよい期待です。
特にカメラでグレが見えたときは、魚を見つけた嬉しさより先に、拍子抜けしたような気持ちがありました。それまでは、アタリがないのだから魚もいない、と自分の中で話を終わらせていたのです。ところが、画面には普通に魚が泳いでいる。海の中は静かだったわけではなく、自分の釣りに反応がなかっただけでした。
しばらく映像を見ていると、今度はその魚ばかり気になってきます。もう少し下を見たい、向こう側はどうなっているのだろう。カメラを動かしているうちに、最初は釣るために持ってきたはずなのに、魚を見ることが目的になっていました。これはこれで楽しいのですが、竿を出している時間は減ってしまいます。
そこで一度カメラを上げて、釣りへ戻ったことがあります。魚がいると分かっただけで、仕掛けを入れるときの気持ちは変わりました。さっきまでなら何となく同じ深さへ落としていたところを、今度はエサがどこを通っているのか考えるようになったのです。ただ、考えたからすぐ答えが出たわけではありません。
何も知らずに釣れないときより、魚がいるのに釣れないときの方が、かえってもどかしい。エサが違うのか、深さが違うのか、それとも今は口を使わないのか。画面を見る前にはひとつで済ませていた疑問が、いくつも増えました。道具を買えば迷いがなくなると思っていた私には、少し意外な変化でした。
それでも、私はこの遠回りは嫌いではありません。帰ってから映像を見直すと、釣り場では魚の姿ばかり追っていて、周りの様子をほとんど見ていなかったことにも気付きます。次はエサも一緒に映る位置で見たい、ケーブルを動かさずに少し待ってみたい。そんなふうに、次の釣行で試すことが具体的になるのが面白いところです。
以前は、新しい道具を買ったら、それを使って釣らなければもったいないという気持ちもありました。魚探を持ってきた日は何度も画面を見て、カメラがあれば何度も沈める。せっかく持ってきたのだからと、必要以上に使おうとしていたのかもしれません。
今は、知りたいことが分かったところで一度しまうくらいでよいと思っています。タナを見るだけで十分な日もあれば、足元の魚を眺めて終わる日があってもよい。釣果が増えたかどうかだけで道具の価値を決めるより、自分が何を知りたかったのかに戻る方が、気持ちよく使えます。
もちろん、次に同じように魚が見えたら、今度こそ釣りたいとは思うでしょう。そのときも、画面に映った場所と、自分のエサが入っている場所を丁寧に見比べてみるつもりです。見えたことで増えた疑問を、次の一投で少しずつ確かめる。私には、それが魚探や水中カメラを持っていく一番の楽しみになっています。














