堤防からの釣りでも仕掛けや餌を選べば十分に大物を狙うことができます。
ここでは、堤防からの大物をターゲットに釣れる仕掛けと餌について見ていきましょう。
目次
堤防(防波堤)からの釣れる大物
堤防から狙える大型の魚は、様々ですが、釣れる可能性の高い大物は以下のようになります。
狙える魚
・サメ
・シーバス(スズキ)
・真鯛
・エイ
・チヌ(クロダイ)
・ボラ
・ヒラメ
・ウツボ
強力な引きを楽しめる魚だけでなく、食べておいしい魚や高級魚まで狙うことができます。
大物を釣るための最強仕掛け
大物釣りの仕掛けはシンプルなものがおすすめです。
仕掛けが複雑になると、仕掛けの絡みや結び目からの切れにつながります。
おすすめしたい最強の仕掛けは捨てオモリ式の天秤仕掛けです。
最強の名前ゆえに、1mを超える大物も想定して、ハリスはワイヤーを使用します。
大物用の針とハリス
使用する針とハリスは、石鯛用の物を使います。
おすすめの針とハリスは
キザクラ(kizakura) の石師魂 49本ヨリ石鯛ワイヤー仕掛け 5ケ入 #44 16号 です。
ワイヤー仕掛けの中でも49本撚りのワイヤーを使用しているので、ハリス自体に柔軟性があり食い込みを妨げません。
また強靭なワイヤー仕掛けなので、ウツボやサメなどの歯が鋭い魚であっても糸が切られる心配がありません。
号数は60cm以上の魚を目安に16号としています。
針の大きさは、使用するエサのサイズに合わせるとよいでしょう。
魚の切り身やイカなどを使用する場合には16号で丁度良いサイズです。
イワシを一匹掛けするならば17号、きびなごを一匹掛けするなら14号ぐらいがおすすめのサイズです。
石鯛仕掛けはハリスの端が輪になっており、スクリューサルカンに取り付ける必要があります。
スナップ付きのサルカンでも取り付けできるのですが、大物にサルカンが伸ばされないように強靭なスクリューサルカンをおすすめします。
大物用天秤
天秤はパイプ天秤を使用します。
私は自作した安いパイプ天秤を使用しています。
仕掛けをロストすることも多いので、多めに天秤をもっておくとよいでしょう。
自作のパイプ天秤の作り方には以下の記事をご参照ください。
【自作】一番簡単な誘導パイプ天秤の作り方。ブッコミ釣りや石鯛釣りに最適な天秤紹介
大物用のオモリ
オモリは25号から30号を基準に釣り場の水深や潮の流れを見て決めます。
軽いほうがアタリが出やすいので、流れないぐらいの重さで最も軽いオモリが最適です。
潮の流れのはやい堤防先端なら25号から35号程度
堤防から内湾向きであれば15号から20号ぐらいが基準となります。
いずれの場合も仕掛けをしっかり回収するため、捨てオモリ式で天秤とオモリは6~10号のフロロカーボンのラインで結びます。
捨て糸の長さは、5cmから80cmと狙う場所の底に合わせてください。
砂地やゴロタであれば、数十cmあれば十分ですし、岩礁地やブロックの隙間が多いところでは80cmぐらいの長めにとることも有効です。
大物対応のタックル
大物狙いであれば理想は石鯛タックルです。
釣れた魚ごと抜き上げることができような強靭なタックルになります。
しかし、石鯛のロッドやリールは大きくかさばり価格も高いものが多いです。
石鯛ロッドなどは並継のロッドで磯竿のロッドケースに入れようとすると飛び出てしまいます。
はじめはここまで大きなロッドをそろえる必要はないように思います。
手軽にそろえることができる範囲で大物対応できるタックルをご紹介します。
ベイトリールのほうがパワーはありますが、バックラッシュなどのライントラブルが起こることもありますので、汎用性のあるスピニングリールをまずは準備するのがよいでしょう。
大物ロッド
シマノの磯竿で安くパワーのある代表的な磯竿です。
サメなどを抜き上げるのは難しいですが、ファイトするにはちょうどよく、しっかりと竿の胴に力が分散して大物の魚の動きも吸収してくれる竿です。
ブッコミ釣りから、遠投カゴ釣りなどオモリの重量が重たい釣りにも使用可能で、パワー系の釣りには最適です。
ただし、ルアー釣りに使うような硬い竿ではなく、磯竿として粘り強く柔軟な竿になります。
その点はお間違いのないように気を付けてご使用いただければと思います。
大物リール
セドナ 5000
ジギングにも使用可能な大物使用の5000番リールです。
1万円を切る価格ながら、作りこみはしっかりとしており、ハンドルも握りやすく強い引きにも耐えられます。
ドラグ性能も悪くなく、魚の突っ込み時の強烈な引きにもきちんと対応してくれます。
釣行前にはきちんとドラグをチェックしておきましょう。
急な引き込みに竿ごと持っていかれることもありますので、置き竿にする際はドラグをゆるゆるにして合わせる瞬間からドラグを締めるとよいでしょう。
道糸は、ナイロンラインであれば20号を150m PEラインであれば3号190mを巻いておくと安心です。
根ズレの多い場所ではナイロンラインを使い、防波堤などの根に入られることが少ない場合はアタリがわかりやすいPEラインがおすすめです。
タックルは安くて使えるコスパの良いものをご紹介してきました。
10万円のセットをそろえるのもいいですが、大物釣りでは、竿ごと持っていかれることもあり、すべてを失いかねません。
程よい竿とリールのセットを2セットにするなど竿数を増やすのもよいでしょう。
必須アイテム
尻手ロープとベルト
想像以上の大物の引きで竿が持っていかれることも想定し、必ず尻手ロープとベルトはつけておきましょう。
ダイソーのロープとベルトでも構いませんが、しっかりと固定できるものを付けるようにしてください。
私の友人は、夜釣りで置き竿にしていた際、新品のロッドを尻手ロープのついた竿掛けごと海中に持っていかれていました。
くれぐれも、同じ過ちが起こらないように万全の体制で挑むようにしてください。
大物を釣るための餌
大物狙いに最強の餌は、イワシかイカです。
とにかく魚がよく寄ってくるのがこの二つの餌です。
イワシなどは、ミンチにしてアジ釣りに使われていたり、ぶつ切りにして撒き餌にするとさらに釣れる可能性も高まります。
イワシの集魚剤のイワシ粉末を加えてあげると集魚効果もアップします。
イワシ粉末はサビキ釣りやブッコミ釣りなど魚を寄せたいときに餌に加えることでかなり集魚効果が高まります。
釣り場についたらまずエサを巻いて、魚を寄せます。
その間に釣り竿や仕掛けを準備していけば、1投目から釣れる可能性も高まります。
イワシの餌はスーパーなどで半額になったものや、釣具店に販売されている太刀魚用のイワシでも大丈夫です。
生のイワシのほうが食いはいいですが、エサ取りに弱いので、塩締めしてあるイワシを準備しておくとよいでしょう。