フカセ釣りやカゴ釣り、ウキさびき釣りなどウキ止め糸を使う機会は多くあります。
特にこだわりなく釣具店に売ってあるものを使っている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、おすすめのウキ止め糸と近年よく使用されるPEラインに対応したウキ止めをご紹介します。
目次
おすすめのウキ止め
魚種問わずなんにでも使えるウキ止め糸はこちらです。
とまるウキ止め糸
使用している釣り糸や好みによって使い分けられる3色のカラー展開のウキ止め糸です。
私は、ウキ止め糸にピンク色を使用して、棒ウキなどで棚をとったときの目印にネイビーを使用しています。
厳選されたナイロンウーリー素材に特殊樹脂加工されたウキ止め糸でラインへのダメージを最小限にすることができます。
しっかり止まってくれるので、ズレにくく、棚の変更時にもほつれることなく使えます。
釣研 ウキ止め糸PRO
強く締め込んでも道糸を傷つけにくいウキ止め糸です。道糸に食い込んで固定するのではなくて、道糸全体を包み込むように接触面全体で固定する仕様になっています。
適度な太さとコシがあるので、結び目を作りやすい糸になっており、一旦引き締めると小さなコブになってくれるので、ガイドへの接触が最低限になっています。
端糸をあえて長くとり、もみほぐしてあげると端面が広がり、視野性がアップします。これにより目印としての使用も可能になっています。
染色されていないナチュラルホワイトカラーとなっていますので、素材自体の特性を十分にいかすことができます。
個人的にはウキ止め糸がどこにあるのかを確認するのに白色は少し見えにくい感じがしましたが、遠投する場合や、ウキ止めの動きを注視しないのであれば問題なく使えるでしょう。
フカセ釣りにはSサイズをカゴ釣りや投げサビキ釣りにはMサイズがおすすめです。
ウキ止め糸PRO モバイル
メイホウのパーツケースに入れておけるコンパクトサイズのウキ止め糸です。
上記のものと素材は同じでコンパクトになっています。
2m巻きが2個で4m分のウキ止め糸が入っています。
スプールタイプは5m入りのため、1mほど短くなっていますが、携帯性の便利さを考えれば、こちらもおすすめです。
ウキ止め糸PROモバイルを先に買って、糸がなくなったら、スプールタイプを買ってモバイルに巻き直して使うと便利です。
2個入りのため、ライフジャケットやタックルボックスなど場所を分けておいて置けるのもいいですね。
PEライン対応のウキ止め
最近では、PEラインを使ってフカセ釣りをする人も多くなっているのではないかと思います。
しかし、PEラインはナイロンラインと違い、ウキ止めが滑って棚がズレやすかったりします。
そんなズレを解決してくれるのがスーパーウキ止めです。
スーパーウキ止め ヨーヅリ
通常のウキ止めゴムに比べて、結び目が小さくむずぶことができ、ロッドガイドへの負担も少なくなっています。
がっちり結べてズレにくいのでPEラインでも問題なく使用できます。
・オレンジ
・ピンク
・黄緑
・黄
の4色から選べるので、道糸に合わせて好きなカラーを使うことができます。
もう一つ、カゴ釣りなどでPEラインを使用する場合は、
キングウキ止めゴムが使いやすいです。
ガイドの大きさが小さいとウキ止めで止まってしまう可能性もあるのでカゴ釣りなどの比較的ガイドの大きなものはこちらのほうがいいでしょう。
PEラインに結ぶコツ
PEラインにウキ止め糸を使用する際には、PEラインをしっかりと濡らしてから使用します。
締め込む過程で熱を持ってしまうので、濡らさずに摩擦をかけるとラインが痛みやすくなってしまいます。
ウキ止めの締め込みの際は水で濡らしてゆっくりと丁寧に締め込みましょう。そうすれば、ウキ止め糸もズレにくく道糸も傷つきません。
キザクラ ウキ止め糸
キザクラのウキ止め糸は見た目非常にシンプルなスプールに巻かれています。
ブルーとホワイトの2色
太サイズと細サイズの2サイズで
合計4種類を展開しています。
ウキ止め糸はナイロンタイプのため、適度にハリがあって使いやすくなっています。
ヒゲでウキ止めを作るだけでなく、結束方法も様々な方法があります。
PE専用タイプ
PEラインに特化したウキ止め糸でPEラインを傷つけにくく適度なハリのあるウキ止め糸です。
細は2号程度まで太は4号ぐらいの太さが最適です。
使用するラインによってサイズ違いが必要になりますが、ウキ止め糸のガイド抜けは非常によく遠投にも向いています。
まとめ
ウキ止め糸にも様々なものが販売されていることがわかりました。
フカセ釣りなど繊細な釣りの場合は細いウキ止め糸を選び、カゴ釣りなど力のかかる釣りでは、しっかりと止まる太目かゴムタイプのウキ止め糸がおすすめとなります。
使用環境や頻度によっても使い勝手は変わってくるので、ご自身の釣行に合わせて最適なウキ止め糸を見つけてみてください。
あとがき
特に今回の記事では、フカセ釣りやカゴ釣り、さらにはウキさびき釣りといった多様な釣り方でウキ止め糸が果たす役割について、具体的な製品紹介と使用方法を交えながら解説しました。各製品ごとに特長があり、釣行のシーンや使用するラインの種類、さらには好みに応じたカラーバリエーションといった細かい部分まで紹介できたことは、私自身の釣り経験を振り返る貴重な機会となりました。この記事を書く中で、なぜ私はウキ止めにこだわるのか、そしてどのようなシーンでその重要性を強く感じたのかという点について、筆舌に尽くし難いほどの熱意を再確認することができたのです。
【執筆の背景と実体験】
今回の執筆に至ったきっかけは、まさに自身の釣行体験からでした。ある日の加太大波止での釣り――和歌山市加太に位置するこの広大な防波堤は、いつも私にとって釣りの楽しさと共に、技術の磨きどころを与えてくれる場所です。しかし、その日の釣行では、ウキ釣り中に一つの重大な失敗が私を襲いました。
ウキ止めのセッティングを軽視していたためか、ふと気づけばいつの間にかタナ(ウキを保持する部分)がズレ、せっかく狙った狙い目のポイントでグレが食わなくなってしまったのです。その瞬間の悔しさと焦りは、今でもはっきりと記憶に残っています。特に、釣り仲間たちが「またウキ止めのせいか?」と半ば冗談交じりに声をかける中、自分の準備不足を痛感し、次こそはしっかりと対策を講じなければという強い意志が湧いてきました。
その後、釣具店マルニシを訪れる機会があり、そこで店員さんから「PEライン対応のウキ止めなら、スーパーウキ止めやキングウキ止めゴムが特におすすめですよ」というアドバイスを受けました。実際に、PEラインはナイロンラインと比べると滑りやすく、ウキ止めのセッティングにおいては慎重さが求められるため、こうした専門性の高い商品を試すことに決めたのです。
釣行中にふと立ち止まって、これまで何気なく使っていた釣具の一つ一つにどれほどの工夫が込められているかを実感しました。たとえば、とまるウキ止め糸は、3色のカラーバリエーションで使い分けができ、状況に応じて視認性を高めるなど、実用性と見た目の両方を兼ね備えています。また、釣研のウキ止め糸PROは、道糸全体を包み込む設計になっており、強い締め込みにも耐えられるという点で、力のかかるカゴ釣りにおいて非常に頼もしい存在です。
そして、PEライン使用時の特有の問題点――摩擦や熱の発生によるラインのダメージ――に対して、濡らして丁寧に締め込むという工夫が必要であることも改めて認識させられました。記事の中で紹介したウキ止め糸PRO モバイルのように、携帯性と性能のバランスが取れた商品は、実際の釣行中にも大変重宝しました。さらに、キザクラのウキ止め糸やPE専用タイプといった商品は、ラインに与えるダメージを最小限に抑えつつ、確実にウキを保持してくれるため、今後の釣行では欠かせない装備となることは間違いありません。
こうした一連の経験は、単なる商品の紹介にとどまらず、私自身が釣りという趣味において、いかに細部にまでこだわりを持つことが大切かを再認識する良い機会となりました。釣り場というのは、時に予測不可能な自然との闘いであり、どんな小さな準備も大きな違いを生むものです。加太大波止での失敗は、その意味で大いに教訓となり、次回以降の釣行においては、セッティングの一つ一つに心血を注ぐ決意を新たにさせるものでした。
また、この記事を執筆するにあたり、釣り仲間との会話や、釣具店での具体的なエピソードが非常に大きなインスピレーション源となりました。釣りの楽しさは、仲間との情報交換や意見交換にも表れます。あの時、波止で偶然隣にいたベテランアングラーの方から、「ウキ止めがしっかりしていれば、ウキの動きも安定するし、狙い目の魚を逃さずに済む」と熱心に語っていただいたことは、今でも心に残っています。その言葉を胸に、私も自分なりの工夫を凝らし、より精度の高い釣りを目指していこうと決意したものです。
釣りは単なる趣味ではなく、日常のストレスや悩みを忘れさせ、自然との対話を通じて自己を見つめ直す大切な時間でもあります。今回の記事を通して、読者の皆さんにも、ぜひ自分自身の釣行体験の中で、使い勝手の良いウキ止め糸を見つけ出し、セッティングの工夫を凝らす喜びを感じていただきたいと心から願っています。
この記事が、釣りの奥深さを改めて実感する一助となり、次の釣行時に「こんな工夫をしてみよう」と新たなチャレンジのきっかけになれば幸いです。ウキ止め糸という小さなパーツ一つにも、技術と工夫が詰まっていることを知っていただくと同時に、自分自身の釣りスタイルに合わせた最適なセッティングを見つけ出す楽しさを味わっていただければと思います。