真っ赤できれいな魚体のアカハタは、高級魚として料亭でも出される魚です。
そんなアカハタの釣り方や料理、釣れる時期などをみていきましょう。
目次
アカハタとは
西日本から房総半島までの海に生息するスズキ目スズキ亜目ハタ科マハタ属の魚です。
ハタ科の中ではやや小ぶりな魚になりますが、釣れた時には、海から真っ赤な魚が上がってくるので、色合いも美しく釣れて嬉しい魚と言えるでしょう。
20cm~40cmの魚が釣れることが多く、20㎝前後のアカハタは堤防からのウキ釣りや投げ釣りで釣れることも多いです。
アカハタの釣れる場所
アカハタの生息域は広く、沿岸の浅場やサンゴ礁、磯場や深場などにも生息します。
沖磯や堤防周りなどの沈み根や岩礁帯、隠れることができる岩や障害物、テトラポッドなどの周囲でひっそりとしておりエサを待ち構えています。
口が大きく、小魚や甲殻類などを捕食するフィッシュイーターです。
そのためルアーフィッシングの対象魚としても人気のある魚です。
オオモンハタとの違いは?
オオモンハタは、アカハタ釣りをしていて釣れてくることのある魚ですが、アカハタが底を回遊する魚なのに対して、オオモンハタは中層を回遊してします。
もちろん、すべてのオオモンハタが回遊しているわけでなく底に居ついている魚もいます。
釣り分けとしてはボトム、海底付近を狙えばアカハタが多く、中層まで浮かせればオオモンハタといった釣りわけができるのではないかと思います。
アカハタの値段
アカハタは高級魚とも言えます。1キロ当たり1500円~2800円ほどの値段で販売されています。
豊洲市場の価格でいくと、5月~6月ごろの安いときで1kg1500円~となります。
12月脂ののった時期には1kg 3000円~まで値上がりします。
30cm~40cmのルアーでよく釣れるサイズが800gほどですので、1匹あたりは2400円ぐらいの価格といえるでしょう。
ここでご紹介したのは市場での卸値ですので、魚屋やスーパーだとさらに高くなることが予想されます。
アカハタのルアー釣り
タックル
ここでは標準的なアカハタ狙いのルアータックルをご紹介します。
基本的には、シーバスやエギングロッドなどの竿でも代用可能です。難しく考えず全体のバランスを考えて、欠けている部分を補って釣りに挑むとよいでしょう。
ロッド
ルアーロッド 6~8フィート ミディアムヘビーアクション
ちょっと硬めかなと思うぐらいでも問題ありません。ロッドの長さは釣り場に応じて選びます。足場の安定した堤防なら短くても問題ないでしょう。
磯や手前に障害物がある場合などは少し長めのロッドのほうが取り回しがいいです。
アブガルシア(Abu Garcia) ロックフィッシュ ロッド スピニング ソルティースタイル キジハタ 832M-KR. STHS-832M-KR
リール
2500番~3000番で十分です。もちろんそれ以上大きなリールでも問題ないですが、リール自体が重くなるので3000番あたりがおすすめです。
シマノ(SHIMANO) スピニングリール シーバス 20 エクスセンス BB 3000MHG
シーバス専用のリールですが、アカハタでも使えます。むしろそこまでの性能は必要ないかもしてません。
見た目のかっこよさで選んだリールですね。コストパフォーマンスに優れているので、海用のルアーリールとして重宝しています。
シマノ(SHIMANO) スピニングリール 21 アルテグラ
2500SHG シャロースプールタイプのハイギアが使いやすいです。
PEライン 0.8号を150m巻いてちょうどいいぐらいに収まります。
ライン
メインラインはPEラインです。
細く遠投が可能で、ボトムをとりやすいためです。前述したとおり海底付近の釣りになりますので、PEラインは必須と言えるでしょう。
クレハ(KUREHA) シーガーPE X8 200m
リールによりますが、200mあれば十分でしょう。
海底付近では根掛かりや根ずれが頻発しますので、フロロカーボンのリーダーをとりつけます。
12~16ポンドぐらいあればいいでしょう。
VARIVAS(バリバス) ショックリーダー フロロカーボン 30m
そこまでリーダーにこだわりがない方やコストパフォーマンス重視したい人には船釣り用のフロロハリスがおすすめです。
舟釣りでよく使うラインですが作りがしっかりしているので、全く問題なくルアーのリーダーとしても使えます。
おすすめのアカハタルアー
キジハタホッグ
甲殻類のアクションに加えて泳がせることもできるルアーです。
エコギア バグアンツ 3
定番のワームのバグアンツです。
カラーはイエローやレッドなどの目立つ色でスタートして魚の反応を見るとよいでしょう。
食いが渋いなと感じた時には地味な茶色や濃い目の緑などで攻めると効果的です。
圧倒的集魚成分で釣る
キジハタホッグにも魚粉が練りこまれているため、ルアーそのものがエサのようなものですが、
更にエサに近づけたワームがこちらの熟成アクア バグアンツです。
これめちゃくちゃ魚の反応はいいです。
これで当たらなければ魚がいないのではと言えるほど魚に反応させることができるルアーです。
ただし、欠点もあります。
それはマテリアルが柔らかく、外道のフグやカワハギなどにつつかれるとすぐに原型がなくなってしまいます。
キャストしてフォールしている間にフグにやられて、フックしか返ってこないということもあります。
それぐらいに魚に反応させることができるのですが、好反応ゆえにほかの魚にアタックされやすいことが欠点になります。
冬季など魚がいないのでは?と感じるときに使うと良く釣れたりします。秘密兵器として持っておいて損はないでしょう。
バグアンツ フックサイズ
使い方は、テキサスリグやジグヘッドなどで使用すると良いでしょう。
テキサスリグだと(#1/0 オフセットフック)でちょうどのサイズです。
https://www.facebook.com/ecogear.noriesocean/posts/117371413240185/
熟成アクアの保存
熟成アクアは良く釣れるのですが、保存に困る人も多いのではないかと思います。集魚性能に優れた液体に入っているため、この液体を捨てるわけにはいきません。パッケージのまま保管しているとスライドチャックの部分が結晶化することがありますので、専用の保存容器に移し替えて使用するとよいでしょう。
VS-L430
この容器であれば液漏れの心配もなくポケットに入れて持ち運ぶこともできます。
他の色の熟成アクアと混ぜても問題ないのでおすすめです。
アカハタの釣り方
アカハタのルアーでの釣り方としては基本的にはリフト&フォールになります。
ジグヘッドやシンカーの重さでフォール速度を変えたり、ラインにテンションをかけてカーブフォールさせてアカハタを誘います。
アタリは明確でゴンッっとひったくるようなあたりが多いです。
フォールして着底する寸前や、着底してステイの間、動き出しなど底付近でのアタリが8割ほどです。
中層まで上げて、ルアーに気づかせてあげてフォールさせて魚を誘う釣り方になります。
数メートルの場所が違うだけで釣れてくることもありますので、広範囲を手返し良く丁寧に探っていくとよいでしょう。
アカハタの釣れる時期
アカハタは基本的には年中狙うことができる魚ですが、水温が低下する冬季にはなかなか食ってこない魚です。
4月から11月ごろがアカハタの釣れる時期と言えます。
春先や秋口などのエサ取りの落ち着いた時期に狙うと、中型の数釣りが楽しめます。
アカハタの料理
釣れたアカハタは、大きなものであれば非常に美味しくいただけます。
特にお勧めな食べ方はお刺身でしょう。
釣れた日に血抜きして氷で冷やして持ち帰ります。
その日のうちに捌いてもいいのですが、柵の状態にして2、3日寝かせてあげると、旨味のあるお刺身が出来上がります。
釣れたその日に食べるとコリッとした少し弾力のあるお刺身です。
これも、食感楽しみたい方にはおすすめです。
まとめ
釣れて楽しい、そして美味しいアカハタの釣り方とおすすめのルアーをご紹介いたしました。手軽なタックルで挑むことができる魚ではありますが、引きもよくゲームフィッシュの対象魚にもなるアカハタですので、あなたも狙ってみてはいかがでしょうか。