グレ(メジナ)のフカセ釣りで、配合エサを何袋も前にすると迷ってしまいますよね。私もいろいろ試しましたが、いまは生オキアミ3kg+グレパワーV9通常1袋を基本にしています。
私の使い方では、これが3〜4時間の目安。魚の気配や残り時間を見て、爆寄せグレを追加します。最初から全部を混ぜるより、基本配合で釣りを始め、足りない役割だけを補う方が、変化をつかみやすいと感じています。
この記事では、私が使っている配合と量、混ぜ方、えさ取りや風がある日の調整をまとめます。同じブレンドでも、作り方と撒く位置が変わると扱いやすさは変わります。
グレ釣りの基本配合は、生オキアミ3kg+V9通常1袋
まずは基準になるマキエを一つ決めておくと、釣れないときの見直しが楽です。私の場合は、オキアミを主軸にして、配合エサで投げやすさと水中での広がりを整えています。
| 使うエサ | 私の基本量と役割 |
|---|---|
| 生オキアミ | 3kg。マキエの主軸にする。 |
| グレパワーV9通常 | 1袋。まとまりと拡散の基準を作る。 |
| グレパワーV9通常 | 1袋。まとまりと拡散の基準を作る。 |
| 爆寄せグレ | 追加用に1袋。必要分から混ぜる。 |
これはメーカー指定の唯一の正解ではなく、私が3〜4時間釣るときの出発点です。撒く回数、柄杓のカップ容量、えさ取り用に分けて撒く量でも消費は変わります。一日通して釣るなら、予定時間に合わせてオキアミと配合エサを追加で用意します。
V9通常と徳用は「1袋」の量が違う
メーカー公式の内容量は、通常が1,700g、徳用が3,000gです。オキアミ3kgに対して徳用を丸ごと入れれば、通常1袋の配合とは粉の割合が変わります。徳用を使う日は、袋数だけで置き換えず、使う分を取り分けると調整しやすくなります。
V9は横方向への拡散と遠投性を特徴とする配合エサです。私はこの扱いやすさを基準にしています。製品仕様はマルキユー公式「グレパワーV9」で確認できます。
グレパワーV9(通常)
グレパワーV9(徳用)
通常と徳用は、袋数ではなく中身の量で考える。ここを揃えておくと、いつものマキエに近づけやすくなります。
爆寄せグレは、追加する目的を決めて使う
爆寄せグレは私がよく足す配合ですが、毎回1袋使い切るわけではありません。えさ取りが少なく、魚の気配が出てきた場面で、マキエに粒の存在感を加えたいときに使っています。
公式では、粗い粒子とオキアミ・アミエビ由来の集魚エキスが特徴として紹介されています。内容量は2,000gです。詳しくはマルキユー公式「爆寄せグレ」を参照してください。
爆寄せグレ
私も寄せを強めようとして、フグやスズメダイまでまとまって寄せてしまったことがあります。そこで撒く量を抑え、狙った所へ少量ずつ入れるようにすると、無用に魚を集めすぎる状態を抑えられました。追加した分だけ本命に有利になる、というものではありませんでした。
⚠ 注意:混ぜた配合は後から取り除けません
追加を試すなら、使う分だけ取り分けて混ぜると比較できます。バッカン全体へ入れてから「爆寄せの割合を減らす」のは難しいので、基礎配合を残しておくのが私の考え方です。
追加前に、サシエが残るのか、えさ取りに取られるのかを見るようにします。すでにサシエが通らないなら、まず撒き方を変える方が先です。
また、爆寄せグレを入れれば深いタナまで届く、と一律には考えていません。粒の沈み方、潮の速さ、マキエのまとまり方を見て判断します。魚が浮かないときも、配合だけで原因を決めず、タナと仕掛けのなじみを見直します。
混ぜ方は「狙点までまとまり、着水後にほぐれる」が目安
せっかく配合を揃えても、途中で散ってしまえば狙点へ届きません。逆に、固まりのまま沈み続ける状態も、浅いタナで広げたいときには扱いにくくなります。
私は空中ではまとまりを保ち、着水後に狙いに合うほぐれ方をする状態を目指します。握った感触だけで終わらせず、実際に一投して確認するのが大切です。
- 解凍したオキアミをほぐす。余分な解凍水を切り、大きな固まりを残さないようにします。最初から全量を細かく潰さず、粒の残り方を見ます。
- V9とオキアミを均一に合わせる。半量ずつ混ぜる場合も、最後に底から返し、粉だけの部分とオキアミだけの部分をなくします。
- 海水は少量ずつ加える。袋の作り方を基準にしつつ、オキアミに残った水分も見ます。混ぜて吸水させてから、まだ足りない分を加えます。
- 柄杓に収めて試し投げする。狙点まで届くか、着水後にどう崩れるかを確認。調整はバッカンの一角で試してから広げます。
追加用の乾いた配合を少し残しておくと、水を入れすぎたときに修正しやすくなります。ただし、粉を足すほど全体量も配合比も変わるため、一度に大量に足さないようにしています。
硬いときは、乾燥と練りすぎを分けて考える
乾いてボソボソになったものには少量の海水が役立ちます。一方、しっとりして粘りが強いものへ、さらに水を入れても思ったようにほぐれるとは限りません。まず一部をほぐし、カップへの押し込みを弱めて試します。
水分量と押し固める強さは別々に調整すると、何が効いたのか分かりやすくなります。足元で崩れても沖へ投げると散る場合があるので、最後は実際に狙う距離で確認します。
マキエの濁りは、同調を考えるための目印
フカセ釣りでは、マキエとサシエを魚が食うタナで合わせたいところです。私はマキエの濁りを見て、流れる方向や広がり方を確かめています。
ただし、見えている濁りと、オキアミやサシエの位置は同じとは限りません。細かな粉、オキアミ、ハリの付いたサシエでは流れ方が違います。濁りの真上にウキがあっても、それだけで同調できたとは言い切れません。
私が序盤に見る順番
少量のマキエを同じ位置へ入れ、流れる方向を確認。仕掛けは潮上側から入れる方法を起点にし、投入位置と投入の間隔を調整します。回収したサシエとウキの反応も合わせて、次の一投を決めます。
あちこちへ広く撒き続けると、どのマキエに合わせるか迷いやすくなります。最初に流れを見たら、狙うコースを絞る。私は量を増やす前に、この作業を大事にしています。
堤防の朝、少量の追加で釣りを続けられた日
澄み潮で風のない堤防の朝、生オキアミ3kg+V9で始めたことがあります。爆寄せグレはまだ混ぜず、最初の1時間は薄くマキエを入れながら、仕掛けを潮上側から流し込んでいました。
反応が出始めたところで、爆寄せグレを小分けにして2回追加。その後、ウキがスッと入り、30cm台の口太が釣れました。そこから撒く量を大きく増やさず、同じコースとリズムを意識すると、昼までに数尾を追加できました。
実釣で感じたこと
追加した後に釣れたのは事実ですが、配合の効果だけとは切り分けられません。それより、反応が出た流し方を繰り返せたことが、この日の手応えでした。
えさ取りが多い日は、配合を足す前に撒き分ける
フグやスズメダイなどが多い日は、何を混ぜるか以上に、どこへマキエを入れるかが気になります。私も寄せすぎた失敗から、サシエを通す場所まで一緒に濃くしないことを意識するようになりました。
手前の魚がマキエに集まるなら、その動きを見て沖の狙点へ仕掛けを入れます。沖にも大量に撒けば、えさ取りがそちらへ動くこともあります。手前と沖で魚の動きを見ながら、投入位置と時間差を調整するのが先です。
手前を軽く、沖を重くすれば必ず分離できるわけではありません。狙点でもサシエがすぐなくなるなら、撒く量を抑えるだけでなく、狙う距離やタナも変えてみます。配合の変更だけで解決しようとすると、マキエばかり消費してしまいます。
生オキアミ・ボイル・アミエビの使い分け
私は生オキアミを基本に、サシエを持たせたいときはボイルや加工オキアミも試します。ただ、身持ちがよければ必ず食うわけではないので、回収時に残った状態とアタリを比べます。
ボイルをマキエにも使う場合は、生オキアミと同じ感覚で沈むと決めつけず、吸水状態や実際の沈み方を確認します。途中で変える可能性があるなら、混ぜる前のエサを別に確保しておくと対応できます。
アミエビは細かい粒を広げたいときの選択肢ですが、私は少量から考えます。加えた分だけ同調しやすくなるものではなく、水分とえさ取りの反応も変わるためです。最初から種類を増やしすぎない方が、その日の違いを見やすいと思います。
向かい風の日は、安定して届く距離を基準にする
横風や正面からの風で、いつもの位置へマキエが届きにくくなる日があります。私もこういう日はまとまりを調整しますが、まず当日の安定した到達距離を確かめます。
一度だけ遠くへ飛んでも、次のマキエが手前へ落ちれば同じ釣りを続けにくくなります。柄杓の振り方を揃え、必要な分だけカップで圧をかけ、それでも届かなければ狙点を手前へ戻します。
私は、無理に沖へ飛ばすよりも、マキエと仕掛けの両方を繰り返し入れられる範囲で組み立てる方が、結果は安定しました。遠投性を上げた後も、水中で固まりすぎていないかは別に確認します。
堤防・地磯・沖磯は、場所の名前より潮と足場を見る
堤防だから潮が素直、沖磯だから遠投が必要、と決めることはできません。同じ堤防でも足元の深さや風の当たり方は違います。実際にマキエがどこへ運ばれるかを見て、基本配合の使い方を変えます。
堤防は、足元と狙点のえさ取りを比べる
V9の基本配合で始め、手前に寄る魚と沖でのサシエの残り方を見ます。流れが弱いときは同じ所へ撒き続けて溜めすぎず、少量ずつ反応を確かめる方が扱いやすいです。
地磯は、サラシが運ぶ先を確かめる
サラシのある場所では、白泡の中心へ入れたマキエがどこへ出るのかを確認します。切れ目や流れの落ち着く所を起点に、サシエがなじむコースを探します。固くする前に、投入位置を変えて合わせられるかを見たいところです。
沖磯は、回遊待ちでも一投の基準を残す
沖を狙う場合も、届く距離と流すコースを揃えます。魚の気配が薄いからといって、次々と広範囲に撒けばよいとは考えていません。反応が出たときに比較できるよう、基準の流し方を残しておきます。
冬の澄み潮や雨後は、見え方だけでタナを決めない
冬の澄み潮でも、雨後に濁った海でも、私はまずサシエの残り方を見ます。冬だからボイルを増やす、濁ったから重くすると固定せず、反応を見ながら調整します。
白い濁りを目印にしたいときは、V10を一部使う方法もあります。公式でも白い配合による視認性が特徴として紹介されています。詳細はマルキユー公式「グレパワーV10」をご覧ください。
私も見え方を変えたいタイミングで少量を使いますが、見やすくする調整と、魚のいるタナを探す調整は分けるようにしています。表層の濁りが見えても、その下のサシエの位置まで見えるわけではありません。
雨後も、水色だけで深いタナに決めず、浅い所と深い所でエサの残り方を比べます。視認性のある配合を加えても見通せないほど濁っているときは、投入位置・流す時間・サシエの状態を手掛かりにします。
マキエが扱いにくいときの見直し方
調子が崩れたら、一度に全部を変えず、困っている現象から一つずつ直すようにしています。
- 空中で散って届かない:水分むらとカップへの収め方を確認。一部だけまとまりを調整して試します。
- 着水後も固まったまま:押し込みすぎを見直します。乾燥が原因なら少量加水し、粘りが強いならまずほぐして比較します。
- 水っぽくて投げにくい:残した乾いた配合を少量ずつ加え、吸水してから再確認します。
- サシエがすぐなくなる:配合追加をいったん止め、えさ取りの位置と撒くタイミングを見直します。
- 濁りに合わせても反応がない:ウキの位置だけで判断せず、タナ、なじみ、道糸に引かれていないかを確認します。
私の3〜4時間の目安も、前半に多く撒けば足りなくなります。釣り始めから残量を見て、後半に使う分を残す。追加の一袋は、その配分も考えて使います。
基本配合と追加用の商品はこちらです。
元記事の参考商品リンクも掲載しておきます。
関連する参考商品はこちらです。
まとめ:基本配合を決めて、反応を見ながら調整する
私なら生オキアミ3kg+V9通常1袋から始め、使う時間と魚の反応に合わせて爆寄せグレを追加します。大事なのは、配合を足す前に、マキエが届くか、サシエが通るかを見ることです。
釣れた一投の位置とタイミングが分かれば、次にも試せます。配合選びで迷ったときは、まず扱いやすい基準を一つ作るところからでよいと思います。
配合エサ選びの参考リンクです。
製品情報はマルキユー公式サイトでも確認できます。深いタナを狙う釣りは、こちらの記事にまとめています。
フカセ釣りで水深20mを超える深場の攻略法。最強の釣り方と集魚剤
あとがき
配合エサを選ぶとき、私はいまでも少し迷います。V9を基本にすると決めていても、海の様子を思い浮かべると、追加の一袋を持っておきたくなります。釣れない時間に何も変えられないのが嫌なのだと思います。手元に選択肢があれば安心しますし、それ自体が悪いとは感じていません。
ただ、何を足すか考えているときほど、海を見る方がおろそかになりやすい。これは配合を試してきた中で、気をつけたいと思うようになったことです。魚の気配がないと、今のエサでは弱いのではないかと考えてしまいます。でも、その一投でマキエがどこへ落ちたか、サシエをどの位置から入れたかまで、同じ熱量で振り返れているか。自分でも少し怪しいところがあります。
本文に書いた、澄み潮の堤防で30cm台の口太が釣れた日は、その考え方を整理する材料になっています。爆寄せグレを追加してから釣れたので、追加がよかったと思いたくなる一日でした。実際に私は、その配合で続けやすいと感じました。ただ、魚の反応が出始めたのは追加する前です。そこを飛ばしてしまうと、自分の中で話が簡単になりすぎます。
釣れたときほど、都合のよい理由を一つ選びたくなるのかもしれません。商品がよかった、撒いた量がよかった、潮がよかった。どれも関係していそうですが、その場で一つずつ比べられたわけではありません。だから私は、手応えは手応えとして残しながら、分からない所も残しておきたいと思っています。
逆に、えさ取りを寄せすぎた失敗は、気持ちの面では分かりやすいものでした。魚が見えると何かが進んでいる気がしますし、賑やかな海を見ている方が安心します。ところが、その魚が自分のサシエを先に食べてしまえば、グレを狙う時間は減ってしまう。寄ってきた魚の多さを、そのまま釣りのよさに置き換えてはいけないのだと感じます。
そう考えると、撒く量を少なくする判断には、少し我慢が要ります。追加できるエサを持っていても使わない。反応が出たからといって、次の一杯を大きくしない。何もしないように見える時間でも、同じ流し方を続けて違いを見るという作業はできます。私には、この待ち方の方が、配合を混ぜることより難しく感じる場合があります。
記事に自分の基本配合を書くのも、その途中にある記録です。これを使えば毎回釣れるという意味ではなく、私がどこから考え始めているかを残しておきたい。基準があれば、次の釣行で扱いにくかったときにも、前と違った所を探せます。毎回すべてを変えてしまうと、うまくいっても、うまくいかなくても、その先を考えにくくなります。
これからも別の配合を試すことはあると思います。そのときは、釣果だけでなく、投げやすかったか、途中で水分が変わったか、追加した後も同じコースを流せたかを覚えておきたいです。自分で確かめられた違いを少しずつ増やす。いまの私にとっては、それが配合エサ選びを楽しみながら続ける、いちばん納得のいく方法です。

