釣りで使うオモリの号数とその重量(g)を理解するためにオモリの号数の換算表を作成しました。
目次
オモリの号数と重さの換算表
重量は小数点以下2桁目で四捨五入しています。
使用するオモリやメーカーによって重量が若干変わることがありますので参考程度にしていただければと思います。
オモリの号数とオンスの換算表
オンスとは?
オンス(oz)は、ヤード・ポンド法で使われる質量の単位です。
単位記号には「oz」が使われ、1オンスは約28.35グラムにあたります。
1オンスは?
1オンス≒28.35g
続いてはオモリ号数と重量は何オンスなのかをみていきましょう。
オモリの号数と重量とオンスの換算表
換算表では重量に対して、おおよそのオンスをあてはめています。
正確には28.3495gなので、これを基準に1/2oz であれば、割る2をした14.17475gになります。
各オモリの重量はどのように使うか?
0.3号 のオモリ
0.3号のオモリの重さは1g程度です。
かなり軽いオモリとなります。
使用されるのは、アジングなどのジグヘッドの重さになります。
かなり軽いので、食い渋り時にワームを自然にフォールさせるようなシーンで使用します。
0.8号のオモリ
0.8号のオモリの重さは約3gです。
このぐらいの重さになると、ワカサギなどのシンカーとして使われるサイズです。
対象魚が小さく、流れのない場所で使用することが前提となる重さです。
1号のオモリ
1号のオモリの重さは約3.8gです。
ウキ釣りので使われることが多く、電気ウキや深場用のウキなどが1号程度のオモリをつかいます。
穴釣りなどで足元を狙うときにも使いやすい重さです。
2号のオモリ
2号のオモリの重さは約7.5gです。
大きめの電気ウキやハゼのちょい投げ、穴釣りなどで使います。
3号のオモリ
3号のオモリの重さは約11.3gです。
穴釣り用がメインですが、正直あまり使わない重さです。
3号程度の浮力のウキがあったので購入しましたがほぼ使われていません。
5号のオモリ
5号のオモリの重さは約18.8gです。
天秤を使ったちょい投げ釣りや穴釣りのブラクリに使われるサイズです。
遠投できるほどの重量ではありませんが、海底を探るのには使える重さです。
10号のオモリ
10号のオモリの重さは約37.5gです。
うなぎのぶっこみ釣りや鯉の吸い込み釣りなど、餌を投げ入れる釣りで使われることが多い重さです。
シーバスなどの泳がせ釣りで使われることもあります。
15号のオモリ
15号のオモリの重さは約56.3gです。
ぶっこみ釣りや投げ釣りなどで使われます。
泳がせ釣りや船釣りのシンカーとしても使いやすいサイズです。
ただし、潮の流れが速いと流されてしまいます。
20号のオモリ
20号のオモリの重さは約75gです。
投げ釣りのキス釣りやシーバスやヒラメなどのぶっこみ釣りにはちょうど良い重さです。
石鯛釣りのオモリとしてもやや軽いですが、足元狙いに使いやすい重さです。
私はこのサイズはよく使うので1㎏で購入しています。
30号のオモリ
30号のオモリの重さは約112.5gです。
ついに100g越えとなりました。30号はずっしりとしており、主に船釣りで使用されます。
フグのカットウ釣りやタコ釣りのオモリとして使われます。
オモリと釣果
オモリの重さは釣果にも影響を与えます。
重たいほうが何でも使えそうに思われるかもしれませんが、「重い=良い」または「軽い=良い」わけではありません。
例えば、重いオモリを使って餌を深く沈めると、魚にとって餌が自然な動きとなるため、警戒心を引き立てる可能性があります。また、軽いオモリを使って餌を浅く浮かせると、風や水流によって餌が流されやすくなり、魚が餌を追いつかない可能性があります。
オモリ選びはその日の状況、ターゲットの魚種、そして釣り人自身の技量に左右されます。
だからこそ、色々な重さのオモリを準備し、状況に応じて使い分けることが重要です。
ウキの号数と浮力の一覧表。水深別のウキの選び方とおすすめのウキと号数
あとがき
今回の記事を執筆する中で、釣りにおけるオモリの選定は単なる数値の羅列ではなく、現場での感覚と経験が大きく影響することを改めて痛感しました。実際に計測したデータも、数字としては正確に示せるものの、釣行の現実においては「号数とグラムは目安に過ぎない」という事実があることを再確認しました。
執筆の背景やエピソードの共有
この記事の企画が始まったのは、数年前、初めて釣り場に立った頃の鮮明な記憶からでした。当時、私は釣り道具に関して、特にオモリの号数と実際の重量の関係に戸惑い、どの製品が最も使いやすいのか、どうすれば釣果に直結する選定ができるのか、悩み続けていました。実際、オモリの重さはカタログに記載されている数字だけではなく、釣り場の状況や使用する餌、さらには風や水流などの環境条件によっても大きく影響されるため、単純な比較は非常に難しいと感じていたのです。
そのため、ある日の釣行後、仲間との談義の中で「オモリの重さがわかりにくい」との共通認識が生まれ、あらためて自分自身で各オモリの重さを実際に測定することに決めました。計測には、業界でも定評のある第一精精工の監修を受けた精密計量器を用い、0.3号から30号までの各サイズについて、細かい数値を実測しました。たとえば、1号のオモリは約3.8グラム、2号のオモリは約7.5グラムといった具合に、できるだけ正確な数値を示すために努力を重ねました。しかし、ここで強調しておきたいのは、これらの数値はあくまでも目安であり、使用するメーカーやロット、さらには現場の状況により微妙な違いが生じる点です。
また、記事執筆中にふと思い出したのは、かつて釣り場で体験したある出来事です。早朝の霧深い湖畔、風がほとんどなく静かな水面に、私が慎重に選んだ0.8号のオモリを使って仕掛けを投下したときのことです。あの時は、オモリの微妙な重さの違いが、まるで魚の警戒心を左右するかのように感じられ、餌が自然に沈む様子に一抹の不安と期待が入り混じった記憶があります。実際、当日は計画通りに釣果が上がらず、後日仲間とその時の状況を振り返る中で、「あの時の微妙な違いが、結果に大きく影響したのではないか」と語り合ったものです。この体験が、私自身のオモリ選びに対する見識を深め、今回の詳細な換算表作成へとつながっていきました。
さらに、釣り具店で出会った熟練のスタッフとの会話も、今回の記事に大きな影響を与えました。ある日、店内でふと声をかけられたスタッフは、オモリの重さについて「理論上の数値だけでなく、実際の使用感や釣り場での挙動こそが本質だ」と熱心に語ってくれました。その言葉は、私が自宅で行った実測作業や、仲間との意見交換に新たな視点を与え、理論と実践の融合の大切さを再認識する契機となりました。こうした現場での体験や、直接的な交流を通じて得られた知見は、数字だけでは表しきれない釣りの奥深さを物語っており、今回の記事に込めた思いの根底にあるものです。
また、執筆作業に没頭していく中で、数々の資料や過去のデータも参考にしました。オモリの号数とグラム換算の一覧を作成する際には、各メーカーのカタログや、複数の実測結果を照らし合わせるなど、可能な限りの検証を行いました。実際に、数値の裏付けをとるために何度も実測を繰り返し、時には自分自身の記録と釣り仲間からのフィードバックをもとに微調整を行いました。こうして、最終的に今回の換算表は完成したのですが、改めて実感するのは「号数とグラムはあくまで目安に過ぎない」ということです。これは、釣り現場での数々の試行錯誤と、実際に魚との駆け引きを重ねた結果に基づく真実であり、どんなに精密なデータであっても現実の環境や状況によっては変動する可能性があると考えています。
振り返れば、この記事を書くにあたっては、釣行中の小さな発見や、仲間との熱い議論、そして釣具業界のプロフェッショナルとの意見交換など、様々なエピソードが詰まっています。どの体験も、私にとっては釣りという趣味の奥深さと、その魅力を再確認させる大切な思い出となりました。数字に裏付けられたデータと、現場でのリアルな体験。その両者を融合させることにより、より実践的で信頼性の高い情報を提供することができたと感じています。そして、これらの努力が、釣行において正しい道具選びの一助となれば、これ以上の喜びはありません。